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アパレルOEM、ODM
はじめてガイド

アパレル業界OEMとODMの違いとは?メリットや活用事例も紹介

投稿者: • 読了時間:7分

アパレル関連のネットショップ開業を考えている人がリサーチをするとよく出てくる言葉にOEM、ODMという用語があります。

簡単に定義すると、製造会社(受託会社)がブランド(委託会社)に代わって商品を製造することです。

OEM生産、ODM生産はアパレルに限らず、様々な業界で活用されています。身近な例では、コンビニで販売されているお菓子やデパートで見かける化粧品などがあります。

共通点の多いOEMとODMですが違いは何なのでしょうか?まずは、OEM、ODMの概要について確認してみましょう。

OEM生産とは?

OEM (Original Equipment Manufacturer) とは、委託者(メーカー)が販売商品の製造を業者に委託することです。アパレル、家電、食品、化粧品、自動車などの業界で広く利用されています。

商品の企画等は自社で行い、その後の工程を製造会社に委託します。製造を行う施設を確保できない会社、人材を雇う余裕がない会社にとっては有効な手法です。

販売ブランドが流通業者の場合、OEMはPB(Private Brand)と呼ばれることもあります。

委託者がデザイン、材質などのアイディアに関してOEM業者に相談をし、期待通りの商品が生産できることが確認できれば発注する、というのが一般的な流れです。

OEM委託側のメリット

OEMのメリット、デメリット

OEM方式で商品を製造するメリットを委託会社の立場で見ていきましょう。

製造用の施設が不要

工場が不要なので賃貸料を心配する必要がない。

維持費

商品生産のための人材、光熱費が不要。

生産量を柔軟に調整可能

商品の売上が常に好調であれば問題はありませんが、有名な企業でも売上の好調、不調は起こります。

また、自然災害、パンデミック、他社との競合などにより、一時的に売上が減少する場合があります。このような状況に陥った際は、生産量を調節することで無駄な出費をなくすことができます。

会社や商品の宣伝に専念できる

生産業務をすべて委託することで、商品企画、マーケティングなどの作業に専念することができます。

OEM 受託側のメリット

次に受託側のメリットも考えてみましょう。

有名企業と関係を持つことができる

委託する企業が有名な企業の場合、受託する会社としてはやりがいのある仕事になるでしょう。Appleの製造パートナーである台湾の鴻海精密工業(Foxconn)のように、新しいiPhoneが発売されるたびにメディアに名前が出るのであれば会社としての評判も高まります。

複数の取引先確保によるリスク分散

複数の有名企業と提携すれば安定した生産量を見込めます。

OEM委託側のデメリット

OEMのデメリットを委託会社の立場で見ていきましょう。

ノウハウ流出の可能性

その際にノウハウが流出して、他社に類似商品が生産・販売されてしまう可能性があります。

OEM受託側のデメリット

OEM受託側のデメリットです。

納期、発注量

委託業者からの納期がある場合は納期を守らなくてはいけません。その他、時期によって発注量が不安定になる可能性もあります。

OEMの実例

OEM生産の例は私たちの日常生活の中でも見つけることができます。

スズキとマツダの軽自動車

軽自動車のモデルを持っていないマツダは、スズキが供給するモデルをマツダのブランド名で販売しています。この仕組みにより、マツダは開発と生産を行わずに軽自動車を販売することができます。

このようにOEMを活用してメーカー同士が協力すると、開発費を抑えられ、その結果として商品価格も抑えることができます。

コンビニのお菓子

セブンイレブン、ローソンなどのコンビニの店頭に並んでいる、そのコンビニののロゴが入ったお菓子や食品はOEM生産会社で製造されていることが多くなっています。大手スーパーでも同じことが言えます。

アパレルOEM企業売上高ランキング

アパレルOEM企業の売上高ランキングを見てみましょう。

これらの売上高は、アパレルOEM事業だけではなく各企業全体の売上を示しています。

国内OEM企業売上高ランキング

以下の表は上のグラフを順位別にまとめています。

順位 (Rank)企業名 (Company)最新年間売上高 
1興和株式会社4225億7600万円 (2020年3月期決算)
2蝶理株式会社3293億6000万円 (2020年3月期)
3株式会社GSIクレオス1155億4800万円 (2020年3月期)
4株式会社ゴールドウイン978億9900万円 (2020年3月期)
5スタイレム株式会社946億円 (2020年1月期)
6株式会社カイタックホールディングス706億円 (2020年2月期)
7クロスプラス株式会社584億9300万円 (2020年1月期)
8株式会社マツオカコーポレーション571億1200万円 (2020年3月期)
9シキボウ株式会社380億3700万円 (2020年3月期)
10ユニチカトレーディング株式会社362億1800万円 (2020年3月期)
11株式会社ダイドーリミテッド235億9600万円 (2020年3月期)
12ヒラキ株式会社159億3200万円 (2020年3月期)
13株式会社丸紅フットウェア128億円 (2020年3月期)
14三共生興アパレルファッション株式会社106億7000万円(2020年3月期)
15株式会社ナックス86億円(2020年7月期)
16株式会社ANAP56億5900万円 (2020年8月期)

インフォグラフィックは、企業情報データベースであるBaseconnectを使用して、全国のアパレルOEM企業の中から、2020年度に発表された最新の年間売上高が50億円を超える企業をグラフ化しました。

ランキングに出てきていない国内アパレル最大手のユニクロなどの企業はOEMを使用せず、自社でアパレル商品の生産を完結しています。

ODM生産とは?

ODM生産

ODM (Original design manufacturing) では、商品の企画、デザインから製造までのすべての工程を受託会社が行います。台湾や中国では、パソコン、携帯電話の生産にこの手法が広く利用されています。

ODM会社が企画、デザインをした後サンプルを製作し、委託会社が承認をすれば製造に移ります。

ODM 委託側のメリット

ODM生産の委託側のメリットを見てみましょう。

デザイナー、パタンナーなどの人材なしで運営できる

OEMでは委託側が製造前の工程(企画、デザイン等)を担当しますが、ODMではすべての工程をODM業者に委託することができます。商品のアイディアを明確に提示できなくても業者の協力を得ることができます。

ODM 受託側のメリット

ODMの受託する側のメリットを見ていきましょう。

ノウハウが蓄積される

企画、デザイン、製造、場合によっては営業を担当することもあり、様々なスキルを持った人材が集まった会社として成長することができます。

やりがいを感じられる

ODM方式のメリット

すべての工程を請け負っているので、商品化して販売されれば達成感があり、特にデザイナーはやりがいを感じやすいでしょう。

ODM委託側のデメリット

ODM委託側のデメリットです。

価格が高くなる

企画、デザイン、製造等をすべて委託するので、その分コストも高くなります。

品質担保の難しさ

自社の技術、経験で製造しているわけではないので、細かい品質維持が必ずしも自社の思い通りに行くわけではありません。

ノウハウが蓄積されない

企画から製造までをすべて任せてしまうため、ノウハウが蓄積されません。

仕上がり

デザイン、細かい仕上がりまではコントロールできないので、イメージしていた商品が完成しない場合がある。

ODM受託側のデメリット

次に受託側のデメリットも確認しましょう。

業務の種類

すべての工程を請け負うため、業務の幅が広くなります。施設に加えて多くの人材も必要になり、管理が大変になります。

ODMの実例

ODMを利用した企業の例です。

FOREVER 21

2019年に日本から撤退してしまいましたが、アメリカ発のアパレルブランド、FOREVER 21は企画から製造のすべてを他企業に委託して運営しています。

VAIO Phone

ソニーから独立したVAIO株式会社は、格安携帯Vaio Phone生産の企画から製造すべての工程を台湾のQuantana Computerに委託しています。

ファッションOEMの事例

OEMを利用して販売、キャンペーン用のグッズを製作した実例を見てみましょう。

UNIFAST(ユニファースト)のオリジナルトートバッグ

ユニファースト株式会社の事例

東京・浅草にオフィスを置くユニファースト株式会社は、バッグ、販売促進グッズ、ユニフォームなどのオリジナルグッズを製作する会社で、OEM生産に対応しています。

日本国内、中国、カンボジア、ベトナム、ミャンマーを始め、インド、バングラデシュなどにも工場を持ちます。

OEM販促グッズの例

ハワイ老舗のチョコレートメーカーである「ハワイアンホースト・ジャパン株式会社」は、チョコレート、クッキーとミニトートバッグをセットで販売するために、ユニファーストにトートバッグ製作を依頼しました。

オリジナルグッズの効果

ミニトートバッグを一緒に販売したところ、お客様からの反響もよく売上が伸びたそうです。ミニトートバッグのデザインを変えてシリーズ化することで、コレクター感覚で毎回購入してしまうお客様もいるようです。

株式会社エイチ・アイ・エスのオリジナルトラベルバッグ

OEM方式で販促グッズ製作

旅行会社のエイチ・アイ・エスでは、ハネムーンの予約をしたお客様にオリジナルトラベルサブバッグをプレゼントするという企画がありました。バッグはユニファースト株式会社とハワイのアパレルブランドHALEIWA HAPPY MARKETとのタイアップにより実現。

企画段階から、バッグのデザイン、機能、ブランドのタイアップなどの詳細をユニファーストがコンサルティングしてくれたということです。

オリジナルグッズの効果

ハネムーン予約をしたお客様がバッグを気に入りSNSに投稿をしてくれました。また、エイチ・アイ・エスの社内でも、バッグを欲しいというスタッフがいるほど好評だったようです。

さらに、売上が前年比で200%アップし過去最大の登録数を記録、申込数も前年に比べて圧倒的に増加しました。

OEM生産でオリジナルトートバッグを製作

ユニファーストは様々な用途に対応したトートバッグを製作しています。

  • 普段使い、イベント・キャンペーン用
  • 小ロット、短納期、大量注文まで幅広い注文形態
  • 取っ手部分のサイズ、マチの深さ、ポケットの位置や数などのカスタマイズも可能
  • 予算により国内生産、海外生産を選択可能

詳細はユニファースト株式会社のサイトをご覧下さい。

まとめ

OEMとODMは英語であるせいか混同しやすい用語です。今回の記事では両者の基本的な仕組み、メリット、デメリットについて解説しました。

アパレル、ファッション関係のネットショップ開業を考えている方、会社やショップでのイベント、キャンペーンでグッズ製作を考えている方には役に立つ知識になるでしょう。

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Printfulは無在庫、初期費用0円でオリジナルグッズを製作できるドロップシッピング・梱包発送サービスです。

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Tシャツ、パーカー、iPhoneケース、トートバッグ、マスクなど、商品の種類は豊富です。

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