インクジェットプリントの
デザインデータを正しく作成

インクジェットプリント(DTG)ファイル作成時のポイントやトラブルへの対処方法をご紹介

デザイン作成を始める前の準備

適切な色空間

適切な色空間を選択

デザインデータは、sRGBカラープロファイル(sRGB IEC61966-2.1)で作成してください。送信されたファイルは、受信時にこの形式でシステムに読み込まれ、プリントする際にCMYK形式に変換されます。CMYK形式とは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(キープレートまたは黒)を表します。sRGBからCMYK形式に変換される際、若干色味が変わることがありますが、sRGBカラープロファイル(sRGB IEC61966-2.1)に設定することで、より精度の高い色に近づきます。

適切なDPI数値

適切なDPI数値を使用

DPI(1インチあたりのドット数)とは、プリンターが1インチ以内にプリントする画像のドット数です。これは、PPI(1インチあたりのピクセル数)とは異なります。PPIは、ディスプレイ上の1インチ以内にあるピクセル数のことです。

1インチあたりのドット数が多いほど、プリント品質が高く、細部まで鮮明にプリントされます。適切なDPIを使用することで、迅速な処理と正確なプリントが可能になるので、製品を選択する際には、入稿データガイドラインをご確認ください。プリントの品質を保証するために、大半のPrintful製品には最低150DPI以上のデザインデータが必要です。スマホケースやステッカーなどのPrintful製品には、300DPIが必要となります。300を超えるDPIは推奨していません。

ファイルサイズのDPI設定

ファイルサイズ変更時は、DPIを高めに設定

ファイルサイズは、インチで測定されます。例えば、5 × 5インチで100DPIの場合、2倍の大きさの10 × 10インチにすると、DPIは半分の50に低下します。デザインファイルのサイズを変更する際は、DPIを下げないようにご注意ください。

プリントの注意点

リブ仕上げ、縫い目、ステッチ処理へのプリントに注意

平面へのプリントは問題ありませんが、縫い目、ポケット、ジッパー付きのトレーナーやパーカーなどはデザインする際にお気を付けください。

リブ編みのアパレル製品は、生地を伸ばしていない状態でプリントされるため、リブ編みの上部のみにインクが乗ることになります。そのため、着用した際に生地が伸び、プリントされていない部分が見えてしまします。この点に配慮してデザインを行っていただくことをお勧めします。

PNG形式でファイル保存

PNG形式でファイルを保存

Adobe Photoshopなどのソフトウェアでオリジナルファイルを作成する場合、背景を透明にして、PNG形式でファイルでを保存してください。JPG形式のファイルは、透明背景をサポートしていないため、デザインの背景が白く印刷され品質が低下します。Printfulにデザインファイルをアップロードする前に、ご利用の画像編集ソフトで透明要素をご確認ください。また、透明要素が含まれたデザインに関するガイドもご参考ください。

よくあるトラブルを避けるために

生地によって仕上がりが異なります

綿100% vs ブレンド

 綿100%生地のプリント

生地はそれぞれ製法が異なるため、印刷の仕上がりも生地によって異なります。生地の種類は以下から選べます。

  • 綿100%
  • ポリエステルブレンド(綿50% / ポリエステル50%)
  • トライブレンド(ポリエステル50% / 綿25% / レーヨン25% または ポリエステル50% / リングスパンコットン37% / レイヨン13%)

標準的な印刷では、綿100%の製品が最も良い仕上がりになります。特に、はっきりとしたプリントを希望される場合は綿100%がお勧めです。この生地は布目が詰まっているので、より良い仕上がりになります。ただし、綿が厚すぎるとインクを吸収し、デザインが色あせて見えることがあります。

ブレンド生地のプリント

ブレンド生地は緩く織られた布目と複数の素材を組み合わせた生地のため、インクジェット(DTG)印刷でプリントされたデザインは、ヴィンテージ風のような仕上がりになります。この生地を使った衣類はインクが透けて見えることがあります。

白色プリントデザインの生地別比較

綿100%のアパレル製品の中には綿90% / ポリエステルブレンド10%のヘザーカラーのものもあります。これらの衣類へのインクジェットプリントは、多少ヴィンテージ感が出ますが、ポリエステルやトライブレンドほどではありません。

最高の仕上がりを目指そう

プリントデザインは画面上のものと完全には一致しませんが、ガイドラインとアドバイスを参考にして満足のいく仕上がりを目指しましょう。

ガイドラインを確認

ガイドラインを確認

プリントする前に必ず各製品の入稿データガイドラインをご確認ください。デザイン工程における重要なステップとなります。ほとんどのプリント(DTG)アイテムには同様の条件が設定されていますが、テンプレートのサイズが異なりますのでご注意ください。

サンプルを注文

サンプルを注文

お客様に提供する前に、商品の仕上がりを確認するためのサンプルを注文しましょう。ご自分用に商品を注文し、実際にアイテムを手に取って、品質をお確かめください。

インクジェットプリントについてよくある質問

インクジェットプリント(DTG=Direct-to-garment=生地に直接印刷)とは、生地や製品に直接インクを吹き付けてプリントをする手法です。インクは生地の繊維にまっすぐに入るため、生地に触れた際にデザインやインクの違和感を感じることはありません。

設定時間が極めて短いインクジェットプリントでは、オリジナル商品をオンデマンドですぐにプリントでき、仕上がった商品をすぐにお届けできます。

インクジェットプリントには、Kornit社のプリンターとインクを採用しています。Kornit社のプリンターは、高品質でウォーターベースのヴィーガン・クルエルティーフリーインクを使用しています。インクはすべて自社工場で開発、試験、製造をしています。