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昨今世界情勢は極めて不安定な状況を迎えています。現在多くの国・地域の政府機関が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を抑えるために厳しい統制を導入しており、”Social Distance”(ソーシャル・ディスタンス)という社会距離を置くライフスタイルの取り入れや、不要不急の旅行を自粛することを奨励されています。世界中の人々はこういった新しいライフスタイルに適応するために生活リズムの見直しを迫られています。 ネットビジネスにおいても普段とは異なる疑問や不確定な要素に直面していますが、現状では多くの消費者がネット通販での買い物を継続しているという安心材料も存在します。 現在Printfulでは米国疾病管理予防センター(CDC)、世界保健機関(WHO)、地方政府機関からの指導に遵守し、従業員の安全確保に努めています。既に可能なスタッフは全て在宅勤務体制をとっており製造拠点での清掃頻度の向上、並びに人の往来が多いエリアの消毒作業等の追加の施策を導入しています。 こういった安全対策(ソーシャルディスタンス、個人保護具(PPE)の装備、定期的な清掃等)、そして業界全体での変化により、弊社の製造処理速度に通常の倍以上の時間を要する形となっている為、商品の供給業者、配送業者を含め弊社サプライチェーン全体に遅延が発生しています。 こういった難しい現状ではあるものの、お客様のビジネスの継続を支援する為、従業員一同でお客様から受け付けた注文を処理する為に最大限を努力を尽くしております。 こちらのブログ記事ではネットショップ運営者として、「どのように顧客に注文到着の遅延を伝え顧客の期待に応えればいいのか」、「現状の正しい把握、受け入れ方法」、「未来に向けた準備」等の今出来る対処法をご紹介します。 顧客へ安心感を提供するには、早急にブランド・企業としてのやり取りに特異な現状を取り入れることが大切です。 Eコマース(ネットビジネス)において返金は常に選択肢として使用可能ですが、販売者としてお客様の注文が処理されている(保留となっていない)という安心感を透明性のある積極的なコミュニケーションにより提供できます。例えば現在米Amazonにおいても1か月程度の注文の遅延が発生していると声明を発表しているように、現在消費者は通常よりも諸問題に関し寛容な姿勢を示しております。 顧客への通達方法にお悩みの方の為に、こちらの記事の最後には新型コロナウイルス(COVID-19)関連でショップの店頭、SNS、メール等に使用可能な無料のテンプレートもこ用意しました。ぜひご活用ください。 Printfulの新型コロナウイルス(COVID-19)関連の最新情報はこちらのよくある質問(FAQ)ページをご確認ください。製造、商品、配送に関する重要情報を定期的に更新しています。 目次 新型コロナウイルスのネット通販ビジネスへの影響は? 最新のニュース・情報をチェックしよう 販売戦略の練り直しをしよう 商品 ショップ全体での表現・トーン 金銭・資金面 小規模事業者向けの支援施策 顧客への情報伝達は誠実に おすすめの情報伝達方法 ショップ店頭 メール SNS 未来に向けた準備を始めよう 新型コロナウイルスのネット通販ビジネスへの影響は? ネットショップを運営しているショップオーナーの方の中には、こういった特殊な状況下で今までに経験のしたことのない問題や、将来性の不安に直面している方もいらっしゃるかと思います。消費者が日用必需品以外の消費を抑える自粛ムードが広まっている現状、多くの小売業者で今後販売額の減少が予測されています。 ただしネット販売に関するポジティブな一面として、このような自粛ムードや人との接触を避ける施策が広がりを見せる中、実店舗と違い店舗閉鎖を行う必要がなく、ネット上で人との接触なしにビジネスを続けることが出来るネットショップ運営は小売業の中でも最も影響の出づらい販売方法と言えます。 実店舗での消費から「巣ごもり消費」とも言われている自宅からの消費への移行は加速しており、アパレル大手のオンワードホールディングスの2020年2月期の決算でも、3月の月次売上でトータル売上が31%減少するも、EC売上高が45%増というネット販売者には大変ポジティブな結果も出ています。 このような「巣ごもり消費」に後押しされ、ネット販売はその他の小売業と比較し昨今の社会情勢の影響を受けづらい販売方法です。それでもショップ運営に影響が及ぶ可能性は否定できないもの。ここからはこの先起こり得る問題に適切に対処をするための方法をご紹介していきましょう。 最新のニュース・情報をチェックしよう 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響により昨今の情勢は日々刻々と変化する為、ニュース、インターネット等を確認し常に最新の情報を頭に入れておきましょう。 現在、コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、様々な情報が錯綜していますが、一番重要となるのは信頼できる機関からの情報を手に入れること。WHO(世界保健機関)からの有用な情報を翻訳している特設ウェブサイトや厚生労働省の特設ページを確認することがおすすめです。 政府機関、医療機関は人々の健康と安全を維持する為の施策・活動を行なっており、ビジネスオーナーとして顧客の不安を少しでも解消する為にも正しい情報の入手、それに応じた適切な情報の提供が必要となります。 販売戦略の練り直しをしよう また、普段販売促進に活用できるようなイベントも世界的に感染拡大防止の施策、並びに自粛ムードにより中止または延期が多数発生しています。日本国内でも現在プロ野球やJリーグなどのスポーツリーグを始め、不特定多数の人が集まるイベント・行事は軒並み中止または延期となっておりこの流れは感染拡大が収まるまで続くことが予想されます。 特定のイベント向けに新商品の開発や広告の準備を予定していた方は動向次第では販促計画の練り直しが必要となりますのでイベント・行事に関する詳細の最新情報もきちんと押さえておきましょう。 商品 現在、世界各国の人々が ”Social Distane”(ソーシャル・ディスタンス)という社会的距離を置くための自宅待機、外出を控える等の施策を行なっており、ショップの運営者としてもこういった変化への対応は素早く行うことが重要です。 旅行用バッグ&スーツケースの2020年3月の売上は前年比で77%の大幅な減少。出典:Visual Capitalist こちらでご紹介している表をご覧いただければお分かりいただけるように、旅行用バッグ&スーツケース、ブリーフケース、カメラ、メンズ水着、ブライダルアパレル、メンズフォーマルウェア、レディース水着、ラッシュガード、アスレチックシューズ、ジム用バッグなどアウトドアや旅行で使用する商品の売上が前年と比較し大きく減少しています。人混みやビーチなどを避けなければいけない情勢の為、ラッシュガードのような商品の売上は見込みづらいと言えるでしょう。 こういった外出時に使用するアイテムの売上減少をカバーするには、現在多くの人々が自宅で「巣ごもり」をしている現状を考慮しお部屋のインテリアや生活雑貨の商品ラインナップの拡充等がお勧めです。一例としてユナイテッドアローズの「Stay Home」コレクションをご紹介します。 出典:ユナイテッドアローズ こちらのユナイテッドアローズの「Stay home」コレクションでは、家で過ごす時間が増えている状況を加味した、ゆったりサイズの快適アパレルや、スポンジ、スリッパなどお部屋での生活を快適にするアイテムを提供しています。 こういった、シーンに合わせたコレクションの作成は消費者が今探している商品を特集して陳列する上で効果的な方法です。 Amazonのトップページでも電子書籍や動画ストリーミングサービス等の、お家で楽しめるコンテンツを特集として掲載しています。 出典:Amazon ショップでアパレル商品をメインに取り扱いしている場合は、日本のみならず、世界中の買い物トレンドに注視することが重要です。例えば米小売大手のウォルマート(Walmart)ではトップス製品の売上が増加している一方、ボトムス製品の売上が減少しているとの結果も報告されています。この売上はテレワークにより、ビデオ会議で上半身のみが映ることが影響していると記述されています。 また、ユニクロでもこういったファッションのトレンドに敏感に対応、ホームページには部屋着に活用できる、ステテコやレギンス、スウェットパンツなどを重点的に宣伝しています。 出典:ユニクロ 商品を魅力的に陳列するには、家で消費者がどのような行動を取っているかのリサーチを行うことが重要です。読書や料理、お部屋でのワークアウトなどジャンルは様々。お家で運動を行う人は増えている現状、ジム・ワークアウト向けのアパレルの展開は今がチャンスとも言えます。商品をより人目を惹く存在にするためには、例えばどんなワークアウトのシーンで商品が活躍するかなどの情報を商品説明文、宣伝メール、SNSの投稿に加えるなどのひねりを加えるのが吉です。 出典:UNDER ARMOUR(アンダーアーマー) ショップ全体での表現・トーン マーケティングを行うにあたり、新型コロナウイルスの名前を全てに含める必要はありませんが、消費者が現在直面している問題を慎重に精査した上で、企業としても様々な部分において通常よりも難しい状況に陥っているという情報の通達が必要となります。こういった状況では病気等に関するジョークや、お出かけにぴったりな全面プリントスカート等のコーディネートの宣伝は控えることをお勧めします。 ただしこんな暗い気分になりがちな今日この頃だからこそ、空気を読んだ思わずにっこりしてしまうようなメッセージを消費者にシェアすることもムードを明るくするために効果的です。一例としてこちらの帽子ブランドのBrixton(ブリクストン)では、「帽子を被れば、どんなに寝癖がひどくてもビデオ会議はバッチリ」というユーモア溢れるメールをメルマガ購読者に向けて配信しています。 出典:Brixton SNSのフォロワーに対してもこのような新たなライフスタイルに関する理解を求める情報配信がお勧めです。一例としてH&Mでは「#AtHomeWithHM 」(H&Mとお家で)というハッシュタグを活用し、消費者との距離感を縮めるようなイメージ展開を行っています。
2024年3月23日
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