
自宅で簡単にできる!おしゃれなトートバッグの作り方
収納力バツグンでさまざまなシーンで使える万能なトートバッグ。
レジ袋有料化が始まってからエコバッグを持ち歩いているという方も多いのではないでしょうか?オリジナルグッズ作成サービスを提供している弊社Printfulでも、オリジナルエコバッグをデザインする方が増えてきています。その他にも、学生が学校や塾のテキストを入れたり、ママさんが子供と出かけるときにマザーズバッグとして使ったり、丈夫で出し入れしやすいトートバッグは重宝しますよね。
せっかくなら、他人に差をつけた自分好みのバッグを作ってみませんか?今回は、はじめての人でも簡単に自宅で手作りできちゃうトートバッグの作り方を解説します。
トートバッグを自作するメリット
トートバッグって手作りできるの?と疑問に思いますよね。生地と必要な道具、材料があれば簡単に作ることができるんです。
手間をかけて作ったトートバッグにはより愛着が湧きますし、オリジナリティ溢れるあなただけのデザインにすることも可能です。最近では100円ショップで買える材料でトートバッグを作ることもできるんですよ。
トートバッグを自作するデメリット
トートバッグを手作りした場合、耐久性の面では既製品に比べて落ちてしまいます。
トートバッグは持ち手や底が汚れやすく、洗うと型崩れや縫い目のほつれが出てくることがあるでしょう。自作でプリントした場合も、洗ったときに色落ちする可能性があります。
自宅でトートバッグを作成する方法
まず、自宅でトートバッグを作成するには手縫いで作るか、ミシンで作るかの二通りに分かれます。
手縫いで作成する
トートバッグを手縫いで作れないことはありませんが、初心者の場合にはかなり労力が必要となります。特に生地の厚い帆布を手縫いで作る場合は、帆布など厚地用の帆差針(ほさしばり)という太い針が必要です。ただし、専用の針を使っても、折り返し部分などは更に厚みが増すため、針を押し込むのに力が要ります。もっと手軽に作りたい場合はミシンで作るのがおすすめです。
ミシンで縫って作成する
トートバッグをミシンで縫う場合はほとんど直線縫いなので、初心者でもハードルは高くありません。ミシンをお持ちでない方も、最近ではミシンレンタルサービスもあるので利用してみるのも良いでしょう。
トートバッグ作成前に準備するもの
ここからは、実際にトートバッグを手作りするにあたり必要となる材料や道具を見ていきましょう。
材料
- 帆布などバッグ本体用の生地
- 持ち手用の生地や素材
- 生地の色に合う糸(ミシンで作成する場合はミシン糸)
持ち手用の生地は、こだわりがなければバッグ本体と同じ生地で大丈夫です。
帆布で作る場合のミシン糸は30~60が目安となります。(ミシン糸は数字が大きいほど細くなります。)
道具
- ミシン
- ミシン針
- 定規
- チャコペン
- マチ針
- アイロン
- 裁ちばさみ
- (必要に応じて)型紙
帆布で作る場合、家庭用ミシンで縫うことができる帆布は8号から11号までとなります。
厚手の生地だと16号のミシン針でないと縫うのが難しいため、ミシンで作る場合は注意してください。帆布の厚さについては後述する生地の種類で詳しく解説します。
トートバッグに利用する生地の種類
せっかく時間をかけて手作りするなら、生地にもこだわりたいですよね。トートバッグには以下のような生地で作られるのが一般的です。
ナイロン
ナイロン素材は軽くて強い耐久性が特徴です。吸湿性が低いため水を弾くという点で、トートバッグにも適しています。
帆布(キャンバス)
トートバッグと言えば、使うほどに馴染んで味わいが出てくる帆布 (英:canvas) がメジャーですよね。厚手で丈夫という特性から、字のごとくかつての帆船の帆として使われていましたが、現代ではカバンや靴、油絵のキャンバスとして使われています。帆布の特徴としては、糸を平織りした丈夫な生地で、麻や綿、ナイロンなど合成生地が用いられています。帆布の厚みは0~11号の号数で表され、数字が小さいほど厚みが増します。トートバッグには6号から11号が使われるのが一般的です。
デニム
ジーンズに使われるデニム生地ですが、昔は労働者の作業着として使われていたほど耐久性に優れています。帆布同様、厚みがあり丈夫という特性だけでなく、色落ちが楽しめるというメリットもあります。
キルティング
裁縫初心者の方におすすめなのが、キルティング。キルティングは帆布同様、裏地が必要ないため、一枚の布で簡単に作れてしまいます。生地が柔らかく軽いので、子供用の入学グッズや習い事用のバッグとしてもぴったりです。
綿(コットン)
帆布などの厚い生地に比べてかさばらず、折りたたんで持ち運べるという点で便利なのがコットン素材のトートバッグ。最近では有名ブランドでロゴ入りのオーガニックコットン素材のエコバッグが人気です。通常のコットンとの大きな違いは、認証機関の基準に合格し、認証を得ているかどうか。その分、手間がかかっているという点で通常のコットンに比べ価格が高く、無農薬ゆえに虫食いにやられやすいというデメリットもあります。
トートバッグのデザイン
次はデザインを決めていきます。ビジネス用?普段使い用?荷物は多い?少ない?など、使うシーンを想像してアイデアを出してみましょう。InstagramやPinterestで公開されているデザインを参考にするのもおすすめです。
色
生地を選んだら、次は色にもこだわってみましょう。例えば、帆布にも定番のナチュラルカラーである「生成り(きなり)色」以外にも色のバリエーションはたくさんあります。バッグ本体と持ち手の色を変えたり、縫い糸の色のコンビネーションを変えたりするのもいいですね。
ポイントで刺繍やプリントを入れてオンリーワンのデザインを考えてみましょう。
サイズ
トートバッグには用途によってさまざまなサイズがありますが、基本的な構造は同じです。
- 横長A4サイズ:縦35cm × 幅46cm, 持ち手:縦40cm × 幅8cm(2本)
一つ持っておくと便利な横長A4サイズのトートバッグ。普段使いだけでなく、マチの長さを約20cm程度長めにとれば、一泊旅行にもたっぷり荷物の入る旅行バッグとしても活用できます。
- 小さめのランチバッグ:縦20cm × 幅30cm, 持ち手:縦2.5cm × 27cm(2本)
小さめのトートバッグもお弁当入れやちょっとしたお出かけ用にあると重宝します。子供の幼稚園や小学校のお弁当入れとして、子供の好きな生地を選んで作ってあげるときっと喜ばれるでしょう。
形(スクエア、マチの有無など)
トートバッグと一口に言っても、さまざまな形があります。好みや用途に合わせてぴったりな形を選びましょう。
- マチあり・マチなし
- 丸底バケツ型
- スクエア型
- 巾着型
- 持ち手と本体が一体型
裏地
バッグを開けたときに裏地がすてきなデザインだと気分が上がりますよね。デザインだけでなく、裏地があることで丈夫な作りになるのもメリットです。
まずは帆布など裏地が要らないものから始めて、慣れてきたら裏地のあるトートバッグに挑戦してみるのも良いでしょう。
巾着付き
小さいトートバッグに巾着袋が付いているタイプも人気です。お弁当箱、お箸、保冷剤など意外と入れるものが多いランチバッグには、口が閉まる巾着タイプは使い勝手がよく、とても便利。初心者にとって手作りするには少々工程が多いと感じるかもしれませんが、本体・持ち手・巾着袋の色やデザインにこだわって、自慢の一作を作ってみてください。
基本的なトートバッグの作成手順
ここからはさっそく、作り方を解説していきます。
型紙は必須ではありませんが、インターネット上で無料でダウンロードできるものもあるので、裁縫に不慣れな方はダウンロードしておくと良いかもしれません。
ステップ1
生地を裁ちばさみで裁断します。型紙があれば、型紙を生地にマチ針で留めて生地を裁断します。型紙がなければ、周りに約1cmの縫い代をとって裁断しましょう。持ち手は2枚必要です。
ステップ2
型紙に合わせて本体と持ち手にチャコペンで印を付けていきます。
ステップ3
次に持ち手を作っていきます。生地を半分に折り、アイロンでしっかりと折り目を付け、縫い代に合わせてミシンをかけます。
ステップ4
生地が中表(それぞれの布の表と表を内側にして合わせる)になるように半分に折ります。
ステップ5
縫い代に合わせてバッグの両端をミシンで縫います。バッグの底部分は強度を上げるために返し縫いしましょう。
ステップ6
マチを付ける場合は、三角形になるように縫ってマチを作ります。このとき、定規を当ててチャコペンで線を書いておくときれいに仕上がります。
ステップ7
最後に、持ち手の位置を決めます。持ち手の端約2㎝を本体に挟み、マチ針で留めます。バッグの口部分をぐるりと縫いつけたら、生地を表に返して完成です。
おしゃれなトートバッグの作成ポイント
トートバッグは基本的に直線縫いばかり。以下の3点に気をつければ大きな失敗をすることはないでしょう。
- しっかりとアイロンをかける
帆布の場合は折り返し部分にマチ張りを止めておくだけでは縫いにくいので、あらかじめしっかりアイロンがけするときれいに仕上がります。
- ミシンをゆっくりかける
帆布など厚めの生地を縫う場合は特に、焦らず丁寧に針を進めていきましょう。
- 接着芯を使う
接着芯とは、薄い生地の裏に接着剤が付いている布のこと。アイロンで布に貼ることで布に張りを持たせ、型崩れを防ぐことができます。
トートバッグ作成における注意点
もし帆布でトートバッグを手作りする場合には、生地選びに注意が必要です。
「道具」の部分でご説明したように、帆布で作る場合、家庭用ミシンで縫える帆布は8~11号までで、それ以上の厚さはミシンの故障につながります。事前にご自宅のミシンがどの厚さまで縫えるのか確認しておくと良いでしょう。
ミシン針も厚手の生地に合う太い16号の針を使いましょう。
まとめ
日常生活で幅広く使える機能的なトートバッグ。「デザインは好きでも形がしっくりこない」など、なかなか自分にとってベストなトートバッグに出会えないことってありますよね。お好きな生地とサイズ、形を組み合わせてユニークなデザインにできるのも手作りの醍醐味。ぜひこれを機に、手作りに挑戦してみませんか?
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