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アパレル・ファッションECサイト
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世界中で急成長しているアパレルEC | 国別の市場規模ランキングと成功の秘訣

投稿者: 2020年 7月 1日 • この記事を読むのに必要な時間:6分

アパレル、ファッション関係でのネットショップ開業を考えている方は、どんな商品を扱えばいいのか迷っていませんか?

ファッションEC (eコマース)は、国内でも海外でも特に成長が著しい分野です。多くの人がネットショップを開いて収入を得たいという夢を持っていますので、ただ漠然に自分の好きな商品を売るというだけでなく、消費者のニーズやトレンドなども考えながらの長期的なプランニングが必要です。

ファッションはどの国、文化でも存在するカテゴリーで、単に生活必需品というだけでなく、アート、デザイン、ポピュラーカルチャーにも深く関わっています。

また、性別、世代、テイスト、文化の違いによって様々なファッションが存在しますし、需要は永遠に衰えることがないでしょう。

今回は、グローバルな視点でファッション・アパレルECサイトを開業したいと考えている方のために、世界各国のファッションEC市場規模に関するいくつかのデータを用意しましたので、ネットショップ開業にぜひお役立て下さい。

2020年の新型コロナウイルスの影響で、多くのアパレルショップがオンラインショップを開設、または強化しています。

「巣ごもり消費」により多くの人がネットで買い物をする傾向にあり、今までにはなかった商品の需要も出てきました。このような点も考慮してネットショップ開業を検討してみましょう。

グローバルファッションECの現在と未来

世界全体のファッションECの市場規模は、現在5600億ドル、2024年までには8700億ドルにまでのぼると言われています。

ファッションECは日本でも成長を続けている分野で、経済産業省によると2018年度の物販系分野のアパレルECの市場規模は1兆6400億円で、前年比伸び率が7.7%です。

それでは、ここで世界の国別ファッションECランキング、地域別トップ10 ランキングを見ていきましょう。

ファッションEC ~国別市場規模ランキング&成長予測~ 

ファッションECの国別市場規模ランキング

上のインフォグラフィックは、統計サイトStatistaの最新の市場調査「The Statista Global Consumer Survey」を元に作成したものです。

  • 緑 2020年現在の各国のファッションECの市場規模
  • 赤 2024年までに到達すると予測されるファッションECの市場規模

一見して中国とアメリカが飛び抜けて市場規模が大きいのが分かります。どちらもグラフ上では外れ値にあたるため、波線を使って省略しています。

このデータから得られる考察をまとめてみました。

世界各国で成長を続けるファッションEC

どの市場でもファッションECの売り上げは毎年増えるのみ。全ての国で例外なく市場の成長が見られます。

世界のスーパーパワー

中国とアメリカが飛び抜けて大きい市場を持っています。

アジアの時代

上の表を見て分かることは、上位10位の5か国がアジアの国々になっており、世界的にアジアでの需要の高まりが目立ちます。

日本のファッションECの将来は?

日本は209億ドルで世界的に4位にランクインしており、2024年までにはさらに40億ドルの成長を経て252億ドルまで成長する見込みです。また、ドイツ、韓国の市場規模も日本に拮抗してかなり大きいものとなっています。

韓国

韓国は2024年までにはほぼ日本と同等の市場規模を持つと予測されています。2019年のインターネット利用者数のデータでは、韓国はトップ20に入っていないので、これは驚きです。

成長率

成長率で伸びが最も高い国は、トルコ(129%)、パキスタン(106%)、インドネシア(96%)など。

世界ファッションEC事情 ~世界の市場規模地域別トップ10~

上記のインフォグラフィックでは、世界ランキングを見てみましたが、今度は地域別のランキングを見てみましょう。

以下、世界の各地域別に2020年と2024年までの成長予測のランキングです。

ファッションECの世界地域別市場規模ランキング

国名右の緑の円には2020年のデータ、赤の円には2024年の予測市場規模データが記されています。このグラフは、特定の地域にターゲット市場を絞っていきたい人に役立つものとなっています。

地域ごとの特色

アジア・太平洋

中国は世界で1位なので、もちろんアジアでもトップです。アジア地域の上位5か国(中国、日本、韓国、インド、インドネシア)は、世界的にもトップ10に入っています。

そして、Statistaの「世界の国別インターネット利用者」のデータ(2019年6月)を見ると、この5か国のうち4か国がトップ10に入っています。

中国とインドは、人口、インターネット利用者数の両方で、世界1位、2位を占めているので、ECサイト市場規模のトップに来るのも頷けます。

世界の国別人口ランキング (Statista 2019年)

北米

アメリカは世界一の経済大国。人口、インターネット利用者、どちらのランキングでも、中国、インドに続いて第3位。

ヨーロッパ

イギリスは、インターネット利用者の数では約6300万人で世界15位、ドイツは7900万人で11位。

Statistaの調査によると、2019年にイギリスで最も人気の高かったECサイトのカテゴリーは「ファッション&スポーツアパレル」で60%。

イギリスは、ファッションにおいては世界のリーダー的存在です。単にECサイトのトップカテゴリーになっているというだけでなく、常に世界の流行の先端を担っています。

例えば、現在ファッション業界は世界的に倫理性・持続可能性を重要視する方向に向かっていますが、イギリスは、その分野のスタートアップ・関連会社の数で世界一です。

よって、歴史的にもファッション業界のリーダーであるイギリスのECサイトカテゴリーで、「ファッション」がトップであることに特に驚きはありません。

イギリスでは全ジャンル総合でAmazonが人気ですが、ファッション関係のサイトでは、お客様満足度が高い大手百貨店のJohn Lewisも人気です。

ヨーロッパで2位のドイツも、ネットショッピングで最も人気のあるカテゴリーはファッションです。

最も人気のあるECサイトはAmazonと地元のOttoで、この2社が市場の半分を独占しているというのが現状です。

その他の人気ECサイトは、ZalandoBonprixなどがあります。

2019年Statistaの調べによると、モバイル端末から購入した商品で最も多かったのは、

  1. 服、靴 59%
  2. 本 57%
  3. 航空券、列車券 54%

でした。

アフリカ

アフリカで1位のナイジェリアは、インターネットの利用者が約1億2300万人で、日本の約1億1800万人を上回っています。人口は約1億(2019年 Statista)で世界第7位、GDPでは世界28位です。

ちなみに、アフリカのGDPランキング(2018年)を見てみると、

  1. ナイジェリア
  2. 南アフリカ
  3. エジプト

という順で、ファッションECのランキングでも同様の結果になっています。

ラテンアメリカ

1位のメキシコは、人口、インターネット利用者のどちらも世界10位に入っており、も進出していますので、ファッションECのランキングでトップになることにも驚きはありません。

2016年の「メキシコインターネット協会(AMIPCI)」による調査では、ネットショップに出品するカテゴリーの1位は「アパレル・アクセサリー」とのこと。

メキシコのオンラインショップ利用者は、海外からの購入に関しても積極的なようです。

ネットショップ利用経験者のうち、「海外から購入したことがあるか」の質問 に対しては、60%が「ある」と答えました。地域別に見ると、61%がアメリカから購入した経験があり、41%がアジアから購入した経験があると答えています。

海外から購入する理由としては、

  • 海外から買っても安い 61%
  • メキシコにはないユニークな商品 53%
  • ブ ランド商品などでメキシコに存在しない 44%

といった意見が多く見られます。

ラテンアメリカで2位のブラジルは、日本国外で日系人の人口が最も多い国(約160万人)で、日本とも関係が深い国。

経済大国としては世界9位、南米最大の人口を誇る国で、インターネット利用者の数としては世界第5位の約1億4900万人(2019年 Statista)。

2016年には、国民の人口約4分の1がECサイトで購入をしており、eコマースの成長が著しい国です。

2011年には楽天が現地企業を買収してブラジル市場に進出しています。 

アルゼンチン発で南米最大のオークションサイトMercado Livreはブラジルでも人気で、米Amazonもブラジルに現地法人を設立し、徐々に拡大しつつあります。

*メキシコ、ブラジルのデータは「本貿易振興機構 (ジェトロ)による中南米のeコマース事情」を参考にしています。

市場規模から見るおすすめのマーケットは?

単に市場の大きさだけを見ると、中国、アメリカ、イギリスがトップですが、自分のショップを海外に展開していきたい場合ポイントになるのは言語の問題です。

このページ最初のインフォグラフィックのトップ11位内で英語圏は、アメリカ、イギリス、インド、カナダ、オーストラリアの5か国。

ランキング上位には入っていないものの、アジアの国でも、シンガポール、マレーシア、フィリピン、香港では英語が日常使われていますので、やはり海外進出を考えている方は、英語は欠かせないと言っていいでしょう。

そして、圧倒的な市場規模で、やはり中国を忘れることはできません。数年前は日本に観光で来た中国人観光客が「爆買い」をする報道が目立ちましたが、最近ではあまり聞かなくなりました。

その背景は、中国でも日本製品を購入できるようになったことがあると思われます。

しかし、それでも、中国で購入できる日本製品の値段は高いようなので、日本に観光で訪れる中国人は「爆買い」はしないにしろ、本国より低い値段で購入できることは魅力的なのかもしれません。

そして、中国では、クオリティの面においては疑問がある安価な商品も販売されており、そのような商品を嫌う中国人も少なくありませんので、「品質の高い日本製」をアピールすることができれば、約13億の人口を持つ日本の隣国市場は大きな存在です。

ここまでは主に海外の市場について見てきましたが、次に国内のみでショップを展開するのと、国外に視野を置いて展開するメリット、デメリットについて見ていきましょう。

国内の客層を想定してショップを展開していく

海外のAmazonやAlibabaで低価格の商品を仕入れて、日本のAmazonや楽天に出すというモデルはすでに定着しています。

メリット

  • 始めるのが簡単
  • ネット上(国内、国外)で仕入れる、(ディスカウントショップなどの)実店舗で仕入れるなど、チョイスが豊富

デメリット

  • 他に同じ商品を扱っているショップがたくさんある
  • 価格競争になる

海外の客層を想定してショップを展開していく

東京は世界でも有数のファッション都市として注目を集めています。伝統と現代がミックスされて、欧米の都市とは違った個性を放つ日本のアパレル商品は海外の人にとって魅力的です。

もちろん、東京を拠点にしていなくても、日本人としてのセンスを世界にアピールできるでしょう。

メリット

  • ニッチな商品を扱える
  • 競争相手は少なくなる
  • リピーター獲得もしやすくなる

デメリット

  • 顧客対応、集客で外国語が必要
  • 場所によっては送料が高くなる
  • 外国語で対応できるカスタマーサポートが必要
  • 国によっては扱える商品に規制がある
  • 国によっては運送会社の信頼性が疑問(紛失した場合の対応等)

アパレル業界ECで成功するには

ファッションに限らず自分のショップを開く際に重要なのは、

  • どんなニッチ(カテゴリー)の商品を扱うか
  • 自分のショップのUSP(Unique Selling Point=ショップのユニークさ)

になります。

ファッション、アパレルの商品カテゴリー内でも様々な商品がありますので、どんな商品を扱うかは重要です。

どのようにして選ぶか分からない場合は、以下のような点に注目してみましょう。

  • 商品の需要は常にあるか
  • 季節によって需要の違いがあるか(夏物、冬物、etc.)
  • どのような客層をターゲットにするのか(性別、年齢、世代、テイスト)
  • 値段 

ファッションカテゴリーのどんな商品が人気か、どんな商品の需要があるかを調べるには、Amazonなどの人気ショッピングサイトに行き、ベストセラーのページを調べてみましょう。

Amazonは、このページのインフォグラフィックのランキングに入っている多くの国で利用できますので、特定の国を視野に入れている人は、その国のAmazonを調べてみると参考になります。

また、インスタグラムなどのSNSで、自分の扱いたいカテゴリーの商品は多くの人にシェアされているでしょうか?

中国では、インスタグラムとAmazonが合体したアプリと言われている「小紅書(RED)」が人気があります。中国語が分かる方は流行をチェックする際の参考にするのも良いでしょう。

どんな商品を扱うにしても、同じ種類の商品を扱っているショップは他にたくさん存在します。

「商品カテゴリーの選定」と「ブランド感」をいかにアピールできるかが成功のカギになります。

まとめ

この記事ではファッション・アパレルECの 市場規模と最新トレンドについて解説しました。
Printfulでは、この他にもネットショップの開業・運用に関する様々なトピックについて解説していますので、これからご自分のネットショップをオープンしたいと考えている方はぜひ参考にして下さい。

Yohei is a travel enthusiast originally from a land of ninjas. He fell in love with the beautiful nature and cultural scenes in Latvia and decided to call Riga as his "home" / 旅行愛好家。ラトビアの美しい自然と文化シーンに一目惚れし、現在首都のリガに在住。

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