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「一度だけの人生、自分が楽しいと思えることをやりながら生きていきたい。」
誰もがそう生きれることを理想にしつつもなかなか実行できない、「好きなことをしながら生きていく」を実行し、スペイン・バルセロナからアパレルやウォールアートなどを販売するオンラインショップAsobōze(あそ坊ゼ)。このブランドを運営する、たヵさん(前島隆行さん)にお話を伺いました。
小さい頃から絵を描くことが好きで、自然とデザインを生業にしたいと考えていたたヵさん。周りに海外に行く人が多かった環境から、縁のあったイタリア・ミラノに渡り、グラフィックデザインの勉強を始めました。
そんなミラノでの生活中に、以前から訪れてみたかったスペイン・バルセロナを訪問。この時、たヵさんはバルセロナの街に魅了されたと言います。以前から見たいと思っていた、アントニオ・ガウデイの建築物だけでなく、街の活気、何気ないデザインが洗練されていることに驚いたと言います。
「デザインの観点から物を見る自分にとっては、メトロの切符のデザインまでもが新鮮。刺激を受けられるバルセロナに住みたい。」
思い立ったら行動派のたヵさんは、バルセロナへの移住を決断。偶然にもイタリアのデザイン学校の姉妹校がバルセロナにあったため、そちらへ移籍し、スペインの地で絵を描くことを始めました。
ちょうどその頃、たヵさんは日本にいた友人とデザインプロジェクトを立ち上げたそうです。友人との会話から始まったこのプロジェクトは、たヵさんがデザインを担当、友人は日本から営業やマネージメントを行うというものでした。
そして、プロジェクトを進める中での友人の一言がたヵさんに新しい道を開きます。
「デザインのロゴを使ってTシャツにしてみたら?」
この一言で、自身のデザインを形にして商品として売るというアイデアを得たと言います。
デザインを商品化できる業者を探してTシャツ作りを模索しつつ、個人的には毎日バルセロナの絵を描き続けるという「Everyday I draw Barcelona」というプロジェクトを掲げ、日々街に出てバルセロナの風景を作品にし続け、1500点を超える作品を制作してきました。
そんな中、2020年に新型コロナウィルスの感染が拡大。スペインでは2ヶ月にも及ぶロックダウンが敷かれ、重要な用事がなければ街に出ることができなくなりました。
絵を描くことと並行して、日本語を教えていた授業もなくなり、時間ができたたヵさん。友人とのプロジェクトもそれぞれの仕事や生活の違いから休止していたこともあり、これを機に、自身のブランドを立ち上げることを決意しました。
それが現在のAsobōze。まずはブランド名を決めることからスタートしました。
いくつかの候補から絞り込んだ後、最終的に「遊ぼうぜ」というたヵさんが好きな言葉が由来のAsobōzeに決定。
「遊ぶというのは、主に子供が使う言葉で、大人が使うと悪い意味にとらわれがち。でも本来は遊ぶというのは楽しむこと。大人でも体を動かして、自分が嬉しい・楽しいと思えることを一生やっていきたいという思いから、この名前をつけました。」
さらに、Asobōzeは日本語表記では、「遊」の字の代わりに、音の響きはそのままの、小さな子や僧を意味する「坊」の字を入れ、「あそ坊ゼ」という表記にしたそうです。
「子供のように固定概念に囚われず、坊さんのように自分の道に精進するという意味があります。」
たヵさんはブランド名の決定の理由をこう語ります。
実際、Asobōzeに決定する前に、英単語の名前なども考慮に入れたそうですが、最終的に親しみやすく、その由来の説明を明確にできるこの名前に決めたそうです。
ブランド名を決めることはネットショップ運営を始める際に最も大切な作業の一つ。Asobōzeはこの大事な作業を軽視することなく、ブランド名を決めるポイント、
・短く、簡単、親しみやすい
・オリジナルティがある
・企業のポリシーを反映
という点を考慮しています。
ブランド名は、満足できないからといって途中で変えることはほぼ不可能。そのためショップを立ち上げる際は、ターゲットは誰か、何を重視するか、誰もが理解できる名前か、などのポイントをチェックして慎重に決めることが大切です。
Asobōzeという名前を決めてから、まずたヵさんが行ったのはブランドのホームページを作成すること。ホームページにブランドの説明やご自身のことを掲載し、名刺代わりとしてブランドを知ってもらう場所を作りたかったのだそうです。
ホームページにSNSやオンラインショップ、ブログのリンクを貼り、商品を知ってもらうと同時にブランド認知を高める取り組みを行いました。
現在、たヵさんは絵を描きデザインを作成することと並行して、ショップオーナーとしてお店のマーケティングも行うという、二足のわらじを履いて活動しています。
「ブログでの発信を始め、マーケティングに関しては彼女のパウラが手伝ってくれることがとても大きいです。」関税の有無などを考慮し、国を指定して行っている割引、メルマガなども彼女のアイディアだった、とたヵさん。
「創作と販売の両方ができる人も世の中にはいるのかもしれませんが、私の場合は創作部分の方にばかり意識が向いてしまい、販売促進部分にはあまり頭が回りません。
絵を描き、デザインをし、商品のアイディアを考えるといったクリエイティブな面での仕事は一人でもできるのですが、それを売ろうとするときには仕事の分野が多岐に渡るので、客観的な視点を持つという意味でも、やはり人の支えはとても重要だと痛感しています。」
こう語るたヵさんがショップの運営・マーケティング面で行っていること、気をつけていることも教えてくれました。
Asobōzeでは、弊社Printfulのオンデマンド印刷サービスを利用し、Tシャツやポスターを始めとする商品を販売しています。
それらはどのようなプロセスで出来上がったのでしょうか?
「自分のイラストをどんな商品に使えるかを考えて、アイデアが出たら、Printfulでモックアップ画像を作って仕上がりを確認し、商品化を決めている。」
そう答えるたヵさん。バルセロナの街角でスケッチを描き、デザインを創作する中で商品化出来そうだな、と思ったものをPrintfulのサイトで商品に当てはめてから、商品化を決定するのだそうです。
Printfulのデザイン作成ツールでは、ご自身のデザインを入稿し、お好きな商品に当てはめ、仕上がりのイメージを確認できるモックアップ画像をご用意しています。モックアップ画像を確認することで、実際に商品化した際のイメージをつかむことができます。
Asobōzeではターゲットを全世界の顧客に設定しています。世界中で広く認知されているEtsyをプラットフォームに選択し、さまざまな国の人々にバルセロナで描いた絵のポスター、デザインを施したアパレルなどを販売しています。
また、多くの人々にブランドを知ってもらうため、ホームページ、SNS、ブログなどは英語、スペイン語、日本語の3ヶ国語で投稿するという努力も行っています。
その甲斐あって、現在は日本、アメリカ、イギリス、スペイン、フランス、オーストリアなどから購入客が訪問しているそうです。
越境販売で壁となる点の一つが言語。これを最初からカバーし、デザインを知ってもらうためのハードルを下げている点は見習うべき点と言えますね。
全世界に向けて販売しているAsobōzeでは、商品価格は全て同じ価格帯で販売しています。ただ、配送先によって異なるキャンペーンを実施しているそうです。
配送先の国によっては関税の影響の有無があることから、その影響を受けない国の顧客が上乗せした値段分の特典を受けられるようにしているのだとか。
例えば、ヨーロッパでかかる関税がアメリカには適用されないことから、アメリカの購入客にはクーポンを送る、またはヨーロッパではアートプリントを2点購入すると10%割引を提供するなど、ショップの採算が合う範囲で最大限に顧客満足度を満たす努力を行っています。
送料に関しては、商品価格を低く設定することで顧客の目を引くか、送料無料に設定することで顧客を満足させるかで悩んだそうです。
商品価格を低く設定すれば、魅力的な価格に惹かれる訪問客が増えるものの、会計画面で送料が加算されることで購買意欲が下がり購入を放棄してしまう、いわゆる「カゴ落ち」が生じることもあります。
一方で、送料無料を謳うことで顧客の満足度を上げることもできます。しかし、この場合はショップの利益が損なわれないよう、商品価格に送料分を上乗せする必要があるため、高めの価格設定を強いられることとなります。
商品購入の大きな要素となる価格決定や送料設定は、ターゲットとする顧客が最も満足する形を模索し、正しく決定していくことが大切ですね。
AsobōzeのメインのプロモーションツールはSNS。主にInstagramで商品の紹介、ブログの更新情報などを発信しています。
さらに購入客へのメルマガの送信も忘れてはいません。定期的にメルマガを送信し商品を紹介したり、ブランド情報を更新することで、Asobōzeを再び思い出してもらい、リピーターを増やすメールマーケティングもカバーしています。
また、バルセロナの街角の可能な場所にもショップ情報を載せたチラシポスターを貼った宣伝も行っているそうです。地元でのローカルな宣伝活動から、SNSを使ったグローバルな発信まで、幅広くブランドを浸透させる努力をしています。
「オンラインで販売することは、ストックを持たなくて良いことが最大のメリット。」
たヵさんはこう語ります。Printfulのオンデマンド印刷サービスを利用し、オンラインで販売することで、注文が入った分だけ商品の製造が行われます。このため、在庫を発注する手間やコストを削減することができることが大きな利点なのだそうです。
実店舗では、商品が売り切れたらまた数点を製造してストックを補充しなければいけません。これには売れ残りのリスクも伴います。一方、オンデマンド(受注生産)で製造する場合は、在庫切れや在庫の売れ残りを心配する必要がないため、ストレスフリーで販売を続けることができます。
また、Asobōzeのロゴを包装パッケージに印刷できることも気に入っている点だと教えてくれました。Printfulではカスタムパッケージや同封ノベルティのブランドオプションサービスも提供しています。
「パッケージにも特別なメッセージを加えられるというディテールが嬉しい」と満足いただいています。
オンラインブランドAsobōzeを立ち上げて2年。バルセロナのセレクトショップでの実店舗販売と合わせ、オンラインで販売を続けるたヵさんにとって、オンラインショップには別の魅力もありました。
「オンラインショップではどこの国のお客さんが買ってくれたヵを知ることができる。」
商品を販売している実店舗では実際に店先に立っているわけではないので、購入客の情報は店舗から聞く範囲に止まります。一方、オンラインショップは自身が管理しているため、どこの国の、どのようなお客さんが、どの商品を購入したか、という情報を確実に得ることができます。
これによって顧客層や地域に合わせたキャンペーンやメルマガの送信など、マーケティングにつなげられることがオンライン販売のメリットだと言います。
「絵を描くことは遊ぶこと」
そう語るたヵさんにとって、アートを創作すること、デザインを作ることは、楽しいこと=遊びなのだと言います。芸術やアートは敷居の高いものという印象を持たれがちですが、根源は鉛筆を持って好きに落書きをすることから来ている。芸術的な意味やコンセプトよりも、楽しいから描く、楽しいことを行っているという行為を大切にしたい、とたかさんは言います。
友達から言われて嬉しい言葉から生まれたAsobōze。バルセロナから、日本人のアーティストが世界の人々に「遊ぼうぜ」というメッセージを届け続けています。
今回お話を聞かせてくれたたヵさんのように、「楽しいこと」を商品化し、ショップ運営のポイントに気を配って運営することでビジネスを始めることは可能です。
Printfulでは、イラストレーターやアーティストの方向けに、ネットショップで簡単にグッズを販売できるドロップシッピングサービスを提供しています。
皆さんも、今日からアイディアを形にしてネットビジネスを始めてみませんか?
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Yukari Katoさんが2024年2月12日に投稿
Yukari Kato
メディア業界での経験を経て、ヨーロッパでMBAを取得。eコマース、デジタルマーケティング、Printfulのコツや活用法など、最新情報をお伝えてしていきます。
メディア業界での経験を経て、ヨーロッパでMBAを取得。eコマース、デジタルマーケティング、Printfulのコツや活用法など、最新情報をお伝えてしていきます。
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