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ブログ / マーケティング基礎知識 / ライブコマースとは?仕組みから成功事例を解説
商品説明をライブ配信し、ユーザーとチャットしながら取り引きを行うECの新しい手法「ライブコマース」が注目されています。自宅にいながら店舗さながらの接客を受けられるため、新型コロナウイルスの影響が大きくなった2020年以降市場が拡大しており、今後もますます成長する見通しです。
今回は、ライブコマースの仕組みやメリット、成功事例に加え、成功のポイントなど、ライブコマースについて知りたい方に情報を網羅してお届けします。
ライブコマースとは、動画のライブ配信とインターネット販売を組み合わせた、ECの新しい手法です。ライブ配信で商品紹介を行い、サイトの商品購入ページへ視聴者を誘導します。
テレビショッピングにも似ていますが、視聴者は直接コメントや質問ができ、リアルタイムに販売者とコミュニケーションを持てるところが大きく異なる点です。視聴者は、商品説明を受けながら同時に質問ができるため、まるで実店舗にいるような臨場感を味わえます。
ライブコマースは、インターネット上でありながら、きめ細やかなサービスを提供できるため、コスメやアパレル、百貨店といった対面販売がメインの業種を中心に活用されています。
また、実際の販売者ではなく、人気の高いタレントやインフルエンサーなどを起用してライブコマースを配信することも可能です。顧客を拡大する効果も期待できるため、今後はこれまで以上に多様な業種、幅広いターゲットに向けた展開の増加が予想できます。
<出典:艾媒网 直播电商行业数据分析>
ライブコマースは現在、海外でのニーズが非常に高まっており、なかでも中国のEC市場において広く浸透しています。
中国におけるサードパーティのデータ分析組織のiiMedia Researchの統計によると、2020年におけるライブコマース市場は9,610億元(17兆円)に上っており、前年比121.5%の成長率を記録しています。2023年には1兆6,594億元に成長することが予想され、今後もますます高い成長率が見込まれます。
中国でここまでライブコマースが支持されている背景には、商品に対する信頼性の低さがひとつの要因だと言われています。つまり、信頼度の高いインフルエンサーやタレントがライブコマースで商品を紹介することで、商品の信頼度が上がるため、ユーザーからの購入につながっています。
国内では、ライブコマースはまだまだ認知度が低く、2019年7月にMMD研究所が行った調査によると「ライブコマースを全く知らない」という人は56.8%にも上りました。
しかしながら、新型コロナウイルスによるECニーズの高まりや、動画ライブ配信の一般化などが進んでいることから、今後の国内におけるライブコマースの市場規模は拡大していくことが見込まれています。
ライブコマースでは、メーカーやショップの販売員のほか、SNSでフォロワーの多いインフルエンサーなどが販売を行うのが一般的です。商品特徴だけでなく、使用感や具体的な利用方法などをライブ配信やSNSでリアルタイムに伝え、販売サイトに誘導します。
SNSでのマーケティング戦略が得意な企業が、従業員を起用して企業のSNS上でライブコマースを行った結果、売上が飛躍的に伸びたという事例があります。
また、配信者がインフルエンサーの場合、インフルエンサーの報酬は、あらかじめ契約した報酬か売上成果によるインセンティブ制のどちらかか、契約報酬とインセンティブの組み合わせという形で支払われます。
販売企業とインフルエンサーが直接契約を結び、ライブコマースを行うケースもありますが、近年では、販売企業とインフルエンサーを取り持つ会社もあり、日本におけるライブコマース環境が整い始めている状態です。
ライブコマースの特徴は、双方向のコミュニケーションが可能な点です。従来のECサイトでは発信者側からの情報しか提供できず、顧客が欲しい情報を十分に提供できないケースもありました。
ライブコマースでは、販売者が情報を提供するのと同時に、視聴者サイドからも質問やコメントができ、購入者が知りたい情報を知りたいタイミングで得られます。また、ライブ動画の臨場感やほかのユーザーから寄せられるコメントに触れられるのも、ライブコマースならではの特徴です。
ライブコマースには、「実店舗に近い臨場感」「新しいターゲット層の開拓」「顧客が知りたい商品情報を届けられる」という3つのメリットがあります。それでは、この3つのメリットを掘り下げて説明していきましょう。
ライブコマースでは、実際に店舗で買い物する感覚でライブ感のある購入体験が可能です。聞きたい情報をコメントで聞くことや、ほかの視聴者からの情報を得られるほか、憧れのインフルエンサーなどとやり取りできるため、実店舗以上の満足感を得られるケースもあります。
自宅や外出先といったあらゆる場所で、配信者やほかの視聴者と購入体験を共有できるため、コンテンツとして楽しめる点もメリットです。
大勢の人がフォローしているインフルエンサーや、ファンを多く持つ有名人がライブコマースを行うことで、今までターゲットにしていなかった購買層にも訴求できます。
また、有名人がライブコマースを行うことで、企業や商品のイメージアップも可能です。その結果、リピーターを獲得する可能性も高まります。
ほかにも、ライブコマースでは知りたい情報をダイレクトに得られるので、ECサイトの情報だけでは購入に踏み切れなかった顧客層を取り込む効果も期待できます。
リアルタイムで顧客が知りたい情報を届けられるのも、ライブコマースのメリットです。文字と画像だけの従来のECサイトでは、伝えきれなかった商品の細かい情報まで提供できます。
そのため、顧客が商品の品質や特徴に納得できるため、購入へつながりやすく、購入後のクレームや返品などを減少させる効果もあります。
また、ECサイトに口コミを投稿するよりも、顧客はライブコマース上に気軽にコメントを送れるため、販売者は顧客からの感想をより多く得られ、商品の改良や開発へ活かすことが可能です。
ライブコマースには、「費用や手間がかかる」「視聴者が必要」「配信者に依存してしまう」といったデメリットもあります。それでは、それぞれのデメリットについて説明していきましょう。
ライブコマースには、ライブ配信を行うための設備投資が必要です。ライブ配信を行うプラットフォームを選び、カメラなどの機材を整え、スタッフの確保が必要です。加えて、ライブ配信に向いている商品の選定、台本の作成、配信者の決定も行わなければなりません。
しかし、最近では簡単に動画配信できるスマホアプリやライブ配信をサポートするサービスなども増えており、利用するのもひとつの方法です。
いくらライブ配信を行っても見てくれる視聴者がいなければ、ライブコマースは成り立ちません。そこで、リアルタイムで視聴してくれる人を集める必要があります。一方、従来のECサイトでは、SEOなどで長期的な集客が可能です。
そのため、ライブコマースの配信前や配信中に、SNSやメールマガジンで繰り返しライブコマースの告知を行うことが重要です。ライブコマースの配信中は、紹介している商品や売れ行きなどをこまめにSNSなどで配信し、顧客をライブコマースに呼び込みます。
ライブ動画をアーカイブに残しておく方法もおすすめです。アーカイブを視聴した人が、購入するケースもよく見られます。
ライブコマースでは、売上や集客が配信者に依存しがちです。配信者の人気度や知名度によって視聴者の集客も左右されます。
そのため、人気のあるタレントやインフルエンサーを配信者に起用するとフォロワーやファンなども視聴するため、売上アップを期待できます。ただし、商品知識が乏しかったり、間違えた説明をしてしまったりする可能性もあり、最悪の場合、顧客を失う恐れもあります。
販売員がライブコマースを行うケースでは、知名度は低いものの親近感を持ってもらいやすく、商品知識も豊富なため丁寧な解説が可能となり、成功事例も多くあります。
それでは、ライブコマースにおすすめのプラットフォーム10選をお伝えしていきましょう。知名度の高い動画配信サービスやSNSのほか、ライブ配信のプラットフォームを利用できます。ここでは、それぞれの特徴について説明します。
世界最大の動画配信サイト「YouTube」では、動画下部に商品を表示できるライブコマースへ対応したサービスを2019年から開始しています。しかし、ライブ配信を行うにはチャンネル登録数1,000人以上という規定があり、誰もがYouTubeで生配信できるわけではありません。
視聴コンテンツをメインとしているInstagramも、日本国内におけるシェアが高いライブコマースのプラットフォームです。Instagramはライブコマースの利用方法が簡単なため、国内のアパレルブランドやインフルエンサーなど、多数の販売者が利用しています。
LINE LIVEの母体である「LINE」は国内最大級のチャット型SNSです。Instagramほどではありませんが、多くの利用者がライブコマースを利用しています。
FacebookはInstagramと連携されているSNSのプラットフォームです。そのため、Instagramでも同時配信できます。また、Facebookのショップ機能を利用できるうえ、フォローユーザーの情報を得られる点もメリットです。
Loop Now Technologiesが提供しているFireworkはウェブサイト上にあるマーケティングプラットフォームです。サイトでは、縦型のショート動画を配信しており、フォロワーが少ない場合でも、サイト上の集客でライブコマースが行えます。
LIVE torutteは、リアルタイムなライブ動画配信によりネット販売を行うライブコマースに特化したアプリです。一方通行のライブ配信を行う従来のライブコマースとは異なる、視聴者参加型のライブコマースを提供できます。
SHOPROOMは若者に人気が高いライブコマースプラットフォームです。動画ストリーミングサービスを行う「SHOWROOM」が提供しており、配信者にはアーティストやモデル、タレントなどが多いのが特徴です。
HandsUP by 17LIVEは、ライブコマースのなかでもアパレルに特化しています。導入実績には「WEGO」や「EGOIST」が名を連ね、同時に複数のSNSで配信可能です。若年層に人気がある動画配信サービスの17LIVEが提供しており、若者をターゲットにしている企業に最適です。
「ビッグカメラ」や「三越伊勢丹」といった大手の販売店が利用しているのがTAGsAPIです。Mofflyが運営し、ライブコマースでも安心できる充実したサポートを受けられます。
楽天市場では、楽天市場に出店している店舗が最大90分間の動画をライブ配信でき、その各店舗のライブ配信を紹介するサイトが「楽天市場ショッピングチャンネル」です。同サイト上では、最大30分間のライブ配信が可能で楽天スーパーセールや、お買い物マラソンなどのイベントともライブコマースを連動できます。
ライブコマースを導入して成功した事例には、どのようなジャンルと企業があるのでしょうか?具体的な例を見ていきたいと思います。
三越伊勢丹で最初にライブコマースを導入したのは、2018年です。お歳暮商品を販売し、パッケージや食材へのこだわりを紹介し大反響を得ました。その後、新型コロナウイルスの影響もあり、ECサイトを強化し、その一環としてライブコマースを行っています。
ライブ配信画面に「今すぐ購入」ボタンが表示されており、視聴者は動画を視聴している最中に購入できる点も特徴です。
「資生堂」は、2020年以前は中国向けにライブコマースを行っていましたが、2020年7月から国内向けのライブコマース事業をスタートしました。配信者にはビューティーコンサルタントを起用し、商品の使い方や特徴を紹介しています。視聴者にオンラインでビューティーカウンセリングやアドバイスもリアルタイムに提供し、ユーザーとのつながりを確立しています。
2020年5月から自社サイトでライブコマース(SHIPS SHOPPING TV)を開始しているSHIPS。バイヤーが取り扱う商品の特徴や魅力をユーザーに直接伝えることで、ユーザーから大きな支持を得られています。
ライブコマースを成功させるためには、4つのポイントがあります。ライブ感あふれる購入体験を可能とするライブコマースを多くの人に利用してもらうため、ぜひ参考にしてください。
「グルメ」「アパレル」「コスメ」「デイリー雑貨」といった商品は、ライブコマースに向いています。動画に映えやすく、ライブコマースでのニーズが高いのがその理由です。ライブコマースでは若い世代の利用が多く、若者のニーズに合った商品の選定がおすすめです。
とはいえ、最近では、さまざまなジャンルのライブコマースも増えてきており、視聴者層も幅が出てきました。ターゲット層に合った商品をより魅力的に伝えられることがカギとなります。
ライブコマースの視聴者は、商品への関心よりもまず、ライブ動画やインフルエンサーを視聴することを楽しみにしています。
そのため、配信者に流れを任せるだけでなく、ある程度、視聴者が楽しみやすい台本を用意しておくことがポイントです。
また、配信の頻度やライブコマースの長さも大切で、視聴者のニーズに応えられる頻度を把握することが重要です。また、ライブコマースが短すぎると集客がうまくいかず、長すぎると視聴者が飽きてしまいます。
インフルエンサーやタレントを配信者として起用する場合は、彼らのファンがターゲット層と近いことがポイント。また、配信者の商品に対する関心も大切です。商品に関心があれば、自然と商品説明も丁寧になりますが、関心がないと視聴者にも商品の良さが伝わりにくくなってしまいます。
スタッフを配信者にする場合は、話し上手で商品の良さを十分理解している人を起用しましょう。何度もライブコマースに出ることで、ファンも増えてきます。
ただし、どちらのケースも企業イメージに大きく影響しますので、細心の注意で人選しましょう。
ライブコマースを行うと、視聴者から多くの意見やコメントが寄せられます。そこで、配信後にコメントの内容や視聴者数、購入された数と購入された商品の傾向を分析していくことが大切です。ライブコマースの効果や、紹介する商品の選定のほか、商品の開発に役立ちます。
ライブコマースは、海外市場の成長や、巣ごもり需要の増加、動画のライブ配信が一般化したことにより、今後もますます拡大する見込みです。EC事業で売上を伸ばせる好機です。消費者に、ライブ感のある買い物体験を提供できる点も魅力!販売サイドと購入者がリアルタイムでコミュニケーションできる場でもありますので、ぜひ導入を検討してみてください。
ライブコマースで販売する商品をお探しなら、Printfulの豊富な製品をおすすめします。Printfulではお好きな製品にご自身のデザインを追加して自由にオリジナルグッズを作成、オンデマンドで製造することが可能です。さらに、ECサイトプラットフォームと連携すれば、注文処理、製造・配送まで全てお任せいただけます。これからショップを開くなら、ぜひチェックしてみてください。
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Yukari Katoさんが2022年4月13日に投稿
Yukari Kato
メディア業界での経験を経て、ヨーロッパでMBAを取得。eコマース、デジタルマーケティング、Printfulのコツや活用法など、最新情報をお伝えてしていきます。
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