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マーケティング基礎知識

Z世代の特徴・価値観とマーケティング方法【無料デザイン付き】

Z世代の特徴・価値観とマーケティング方法【無料デザイン付き】
Ilze Folkmane

著者:Ilze Folkmane

読了時間:11分

Eコマースの世界で活躍しているネットショップ運営者の多くはミレニアル世代をターゲットにしている方が多く、Z世代へのマーケティング・広告にあまり関心を持っていない方がほとんどです。ただ、2020年にはアメリカでの消費を最も牽引するジェネレーションになると予想されているZ世代。日本でもこの傾向は同様で、こういったトレンドに乗っかりZ世代の特徴を理解した広告・マーケティングを行う事はネットビジネスの成功に不可欠なると言えるでしょう。

Z世代の特徴と価値観を理解し、消費を促す広告・マーケティングを行うにはそれなりの予備知識が必要となります。ここからはそんなZ世代の特徴・定義に合わせ、Z世代の価値観に合ったおすすめのデザイン・商品のアイデア(著作権フリーの無料デザインをプレゼント)、Z世代が思わず消費をしたくなるような広告・マーケティング手法をご紹介します。

Z世代の定義とは?

ミレニアル世代に続く次のジェネレーションとして登場し、別名「ソーシャル・ネイティブ」とも呼ばれるZ世代(英語:Gen Z)。名前は聞いたことがあるけれど実際の定義はいまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。

Z世代とは、1995年から2015年に生まれた人々を指し、2020年現在では年齢が5歳〜25歳の若者がこのZ世代の定義に当てはまります。

Z世代、ミレニアル世代の年齢
出典:Kasasa

Z世代は幼少期からスマートフォンや、タブレット端末、パソコンなどに慣れ親しんでいる最初の世代です。Z世代は情報技術やインターネットに関する様々な知識を持ち合わせており、買い物をする際などはネット通販のお得なセールや商品・サービスの口コミを詳細までチェックするのが特徴です。

Z世代に当てはまるジェネレーションの人々はネット広告やマーケティング手法を幼い頃から目にしており、これまでの売り文句だけを並べたような広告戦略には靡かないのが大きな違いです。Z世代に向けた訴求を行う際は、透明性が高く信頼の置ける情報の提供が鍵となります。


またZ世代の価値観と消費動向がなぜ他の世代と異なるのかという理由を紐解くには、古い世代が経験した苦い体験が大きな要素となります。人口減少に伴う年金問題などが起因し、消費に関する判断が他の世代よりもシビアなのが特徴です。平成30年度の「我が国と諸外国の若者の意識に対する調査」では、日本の若者(13歳から29歳)のうち自国の将来が明るいと回答した層はわずか31%。Z世代の若者は、環境問題や経済の停滞に起因した、いわゆる「若者の〇〇離れ」と呼ばれるような今までの世代とは異なる堅実な消費が特徴です。

内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に対する調査」
出典:内閣府「我が国と諸外国の若者の意識に対する調査」(平成30年度)

ネットビジネスを行う際に、Z世代を魅了するような広告・マーケティング戦略の策定はこれまでの世代よりも複雑です。Z世代は価格に敏感で、Eコマースを使いこなしている層がほとんど、そして衝動買いをあまりしないという現実的な価値観を持っています。それではそんな一見難しそうに思えるZ世代をターゲットにした広告・マーケティングを行うべき理由をここからはご紹介しましょう。

Z世代になぜ広告・マーケティングを行うべきなのか

Z世代が消費者層の最も大きな人口分布となり始めている昨今、この新しいジェネレーションへの訴求は多くの小売業者が避けては通れない道です。実際にZ世代を子供、または孫にもつ人々の9割が商品購入を決める際にZ世代の意見に左右されていると言われており、消費への影響力は絶大です。

在宅ワークやネット通販の拡大により、自宅からの「巣ごもり消費」増えている昨今、小売業者もこの変化への適応を行なっている場合がほとんどです。Z世代の若者はデパートなどの大手小売施設から、商品を大量生産しない環境に配慮した「サステナブル」に敏感な中小企業からの購入にシフトしています。

このような理由から、ドロップシッピングの仕組みを利用して商品を受注生産形式で製造するビジネスモデルはZ世代のニーズに最も合致していると言えます。こういった注文が入るごとに1点から商品を生産する方式は売れ残りの在庫が廃棄されることがなく、資源の無駄遣いを極限まで抑えられます。また現在ネットショップは誰でも簡単に開業が可能となっており、プリント機器等の設備投資がなくても様々なデザインを作成し、実際に商品として販売することが可能です。

こういった状況を全体的に加味しても、中小企業のネット通販はZ世代が最もよく買い物する場所として着目されるポテンシャルを十分持っており、Z世代の価値観を理解した適切な商品を取り揃えれば売上アップの大きな原動力となること間違いなしです。

Z世代の価値観にあった商品とは

Z世代は「快適さ」というコンセプトに重きを置いています。もちろん人によって「快適」の定義は異なりますので、特徴を理解した様々な思考が必要になりますが、Z世代が重視する価値観に乗っ取ったトレンド商品はこのようなものが挙げれます。

ストリートファッション

ストリートファッションは、パンク、スケーター、サーフ、ヒップホップなど様々なサブカルチャーが絶妙に混ざり合い構成されたスタイル。カジュアルで都会的なライフスタイルの提案はファッション業界を牽引する定番のファッショントレンドです。

商品を開発する際には、ジーンズや、ベースボールキャップなど、スポーツウェアの要素を含めることはもちろん、Tシャツは最も欠かせないスタイルの中心的な存在です。グラフィックデザインを使用したオリジナルTシャツはどのストリートファッションのブランドでも定番のコレクション。カジュアルでスポーティーな都会的なファッションというスタイルの中核的な存在と言えます。

デザインを行う際には、ミニマルでシンプルなグラフィックやタイポグラフィ(活字)がスタイルを際立たせる上でおすすめです。海外のストリートファッションは、日本の若者文化から大きなインスピレーションを得ており、海外の顧客に向けて販売する場合はデザインに日本語を含めたものを使用することも大変おすすめです。

アスレジャー商品

ジムやテニスコート、サッカー場など様々なシーンで活躍。アスレジャーはスポーツウェアを日々のコーディネートに取り入れたファッションのスタイル。堅苦しくない着心地がZ世代からこのファッショントレンドは絶大な支持を受けている大きな理由です。こういったおしゃれなスポーツウェアのコレクションは「いくらあっても損はしない」商品と言えるでしょう。

アスレジャーが流行し始めた当初は「レギンスはパンツ・ボトムスとして扱われるか?」という大きな議論を呼びましたが、スポーツブラにタンクトップを合わせたおしゃれな着こなしや定番ストリートファッションブランド、Champion(チャンピオン)の再流行などこのファッショントレンドは上昇気流に乗り続けています。こういったアスレジャー商品をコレクションとして販売する場合は、スポーツとお出かけの両方のシーンで活躍できるような、デザインと快適性を兼ね備えた商品の開発が成功の秘訣となります。

流行のアスレジャーファッション
出典:Printful

Z世代が好むアスレジャーのデザインとして挙げられるのが、グリッターなどのキラキラ要素と明るい色の組め合わせです。スポーツとグラマーさの組み合わせはアスレジャー商品の特徴である「ゆったりした」雰囲気を醸し出す上で欠かせない要素と言えるでしょう。

オーバーサイズのコーディネート

ショップでストリートファッションやアスレジャーをうまく取り入れたコレクションを展開する際、商品の「サイズ感」はブランドの成功の運命を大きく左右します。Z世代の間ではオーバーサイズで、重量感のあるシルエット、誇張されたプロポーションが大変重要視されています。

フィット感のあるパーカーやジャケット、Tシャツなどは避け、XLなどの大きいサイズの展開が成功の秘訣です。また、コレクションの作成時にはメンズ、レディース等の垣根を超えたユニセックスの商品展開をすることをおすすめします。

オーバーサイズのアパレル商品のデザインは、大きなサイズのデザインと大胆さが特徴。90年代ファッションが復刻の兆しを見せている昨今では、特大リアルな写真(例:実物大の花)を活用したデザインなど、オーバーサイズを更に強調するようなデザインがポイントです。

今回Printfulのデザインチームが、Z世代の価値観を取り入れた著作権フリーの無料デザインをご用意。プリントはもちろん、刺繍など様々なショップの商品向けのデザイン作成に活用できる便利なデザイン集はブログ記事の最後にてダウンロードが可能です。

Z世代への広告・マーケティング戦略

Z世代への訴求を行うには、ただ単にInstagram広告Twitter広告を入稿するだけでは効果は生まれづらいのが現実です。Z世代に向けた効率的なマーケティングを行うには、いくつかの特徴を理解し、長期的な広告戦略が必要となります。

ここからはZ世代に向けたブランド認知度の向上、Z世代の価値観にあった思わず消費をしたくなるネットショップ作りの秘訣をご紹介します

ブランド・企業の価値観を明確に

ラトビア人(実はPrintfulはラトビアの企業です。)の詩人、Imants Ziedonis(イマンツ・ジエドニス)の「たくさんの真実が存在する世の中では、自分の信念を見出さないと、最終的に気が狂ってしまう。」という格言のように、Z世代の若者たちはブランドの価値観が明確で、その価値観に沿った運営を行なっている企業に大きな共感を抱いています。

Z世代の消費者はサステナブルな活動、慈善活動に対してミレニアル世代などこれまでの世代よりも強い興味を示しており、ビジネス運営を行う企業の間でもこういった倫理面に対する取り組みが運営面で大きな着目点となっています。

ここで忘れてはいけない項目は、偽りのブランドイメージは企業運営で成功へ導くことはないという点です。

Z世代の消費者は売り文句を並べただけの広告に対して現実味がなく、実在と剥離しているという印象を受けがちです。宣伝を行う際は、企業理念、ブランドイメージに合致した宣伝を心がけましょう。

一例としてH&M(エイチ・アンド・エム)が2019年にNyden(ナイデン)という自社ブランドを開始から2年で展開終了をしました。このブランドではミレニアル世代などの若者をターゲットとした広告戦略を取っていましたが、ブランドイメージを確立出来ずに終わってしまったケースの典型です。この「Nyden」というブランドは、ターゲット層が体型を問わない平等な思考を求めているにも関わらず大きいサイズの展開をあえて行わなかったりなど、批判の声が消費者から上がり様々な議論を呼んだブランドでもあります。

感情レベルでの繋がり

アマゾンなどの小売大手のほとんどは、自動化された買い物体験を消費者へ提供し、お手頃価格、商品の豊富さ、スピードを提供しています。中小企業の運営者の場合、残念ながらこういった大手のネット通販サイトで提供しているようなサービス・価格戦略と張り合うのはどうしても困難になってきます。ただし、Z世代の消費者を魅了するには別の方法でのアプローチが可能です。

ブランドや商品の生い立ちをシェアするなど、消費者がショップのブランド構築の一部をになっているという役割の発信が重要です。こういった広告戦略は、Z世代のみならず、ミレニアル世代など他の世代にも有効な戦略ですが、Z世代の消費者は特にこういった企業の風通しの良さを重視する割合が高い層と言えます。

買い物の際の流れは大手小売業者のようにもちろんスムーズで迅速であることが大事ですが、広告戦略という部分では商品説明から、Intagram、TikTokの広告まで全ての面でブランドを象徴するユニークさの反映が必要となります。こういったマーケティングを徹底すると、Z世代の消費者との深い繋がりを持つことができるでしょう。

Mコマース・モバイル重視

デザインの作成から、広告戦略の策定などマーケティングにはそれなりの時間を費やすこととなります。通常ショップへの滞在客はショップの商品ページをスマートフォンで数秒ちらっと確認して去ってしまう場合がほとんどです。

実際に買い物をする際に、魅力的で欲しい商品を見つけたけれど、スマホの小さな画面での買い物の使い勝手が悪く、結局購入を諦めてしまうという経験をされたことがある方も多いのでは。一例としてこちらのドレスの商品ページをご紹介します。

Mコマース・モバイル環境でのショッピングサイトの表示
Saved by the Dressというブランドの商品ページは読み込みに長い時間がかかり、機能を詰め込みすぎた結果、快適なショッピング体験とは程遠いものに。

モバイル版のサイト構築をする際は、直感操作でわかりやすいユーザーインターフェース(UI)が必要となります。ショップの再構築、デザインの修正を考えている方であれば、まずはモバイル版の修正に注力をしてみましょう。ECサイトでは、おしゃれでレスポンスの良いネットショップ店頭向けのテンプレートが多数存在します。

メール、SNSのマーケティングを強化

ここ数年、マーケティング戦略のトレンドとして、メールマーケティングの比重を減らし、SNSのコンテンツ充実に注力する戦略が一般的となっています。「数日メール受信箱を放置すると、未読メールが山積みに」のようにメールマーケティングは広告戦略を行う上でどちらかというと機械的な手法になっている場合がほとんどです。

ただZ世代の消費者はメールの活用法を上手に見出していると言えます。Z世代の若者はメールをこういった企業の宣伝、広告を受け取る理想的な場所と位置づけており、「少なすぎず、多すぎない」適度な情報提供を求めています。わかりやすく説明するならば、Z世代はメールを話題のニュースをまとめ形式で受信するツールと考えていると捉えていただければわかりやすいでしょう。

逆にSNSはZ世代の消費者が、日々の情報更新や企業の裏側、ちょっとした興味深い情報をチェックするような場所として活用されています。

ここで強調したい点は、全てのSNSサイトで広告・マーケティングを行うのは、SNS専門の担当者を配置しない限り難しいという点です。こういった点からもZ世代から人気を得ているサイトに焦点を当てて活動をすることをおすすめします。

若年層の間ではFacebook離れが広がり、モバイル端末向けでインフルエンサー等が溢れているInstagram(インスタグラム)、YouTube(ユーチューブ)、TikTok(ティックトック)、Snapchat(スナップチャット)などのビジュアル面に特化したコンテンツが人気を集めています。

Z世代へのマーケティングで成功をする鍵は何よりもビジュアル面の強化です。エンゲージ率を複数のサイトで試行し、最も反響の大きい場所に特化をして宣伝を行うことがおすすめです。

リアルで親近感の湧くコンテンツ作成

Z世代の消費者は「フィルター」に掛けられた現実とは程遠い整然としたコンテンツよりも、人間味の溢れたコンテンツに共感を持つと言われています。この背景にはZ世代が情報の信憑性に重きを置いていることが考えられ、普段とは一味違ったコンテンツの投稿を試すことをおすすめします。

ご自身で作成したコンテンツに加えて、実際に商品を使用している購入者のビジュアル等のユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用が成功の秘訣です。また、注文の配送伝票をカスタマイズし、ブランドのハッシュタグをメッセージに加え、購入の口コミをハッシュタグを使用してシェアしてもらったりなどブランドの露出機会を向上させると効果的です。

その他に有効活用が可能なのが動画コンテンツです。動画コンテンツはZ世代の消費者の興味を惹きつけ、思わずシェアをしたくなるコンテンツの鉄板の為、活用をしない手はありません。

動画コンテンツ作成で最も重要となるのが、音量のオン・オフどちらでも魅力的なコンテンツの作成です。多くのユーザーはSNSアプリのフィード投稿(例:インスタストーリー)上で音量オフの状態の動画をスクロールしながら視聴します。Z世代の興味を引くような文言とビジュアル要素を組み込んだ動画の作成を心がけましょう。

Z世代のインフルエンサーとのコラボレーション

インフルエンサーとのコラボレーションはブランド認知度とショップの来店者数の向上に大きく貢献します。インフルエンサー広告を行う際の事前準備としてこれまでにご紹介したZ世代の特徴と価値観を組み入れた商品の準備を行うと、リピーター客の獲得に効果的です。

ネットショップでZ世代の消費者を受け入れる準備が完了したら、ここからはZ世代を惹きつける広告キャンペーンの出番です。Z世代のインフルエンサーとのコラボ方法は様々ですが、一例として新しいコレクションを共同で作成、TikTok広告としてチャレンジ動画を投稿、マイクロインフルエンサーとのコラボキャンペーンなど様々な方法を利用できます。

Z世代向けの広告キャンペーンを始めよう

Z世代がショップのターゲット層に合致しているのであれば、今こそマーケティング戦略の策定を始めましょう。まず初めの一歩として、ショップの商品にオーバーサイズのアスレジャーストリートファッションの商品を追加し、Z世代が好むスポーティーで鮮やかなデザインをコレクションに取り入れてみることをおすすめします。

最後までお読みいただいた読者の皆さまへのささやかなプレゼントして、Printfulの自社デザインチームが作成した、Z世代向けの無料デザインをご用意。デザインをそのまま活用しても良し、お持ちのデザインと組み合わせてユニークなデザインを作成してもOKです。

Z世代へのマーケティングに関する質問、興味深い情報などございましたら、お気軽にコメント欄までご投稿ください。

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Ilze Folkmaneさんが2022年10月31日に投稿

Ilze Folkmane

Ilze is the Communications Manager at Printful. Together with her team, she’s dedicated to creating great content, be it a blog, social media post, or video, that allows customers to bring their stores to the next level.

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著者:Ilze Folkmane

読了時間:11分 2022年10月31日

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