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はじめてガイド

Printfulでの販売で起こりがちな5つのトラブルと失敗しないコツ

Printfulでの販売で起こりがちな5つのトラブルと失敗しないコツ
Yohei Ishiguro

著者:Yohei Ishiguro

読了時間:9分

自分のアイディアを形にして、自分の好きなペースで仕事を進められる、そんな起業家はとても魅力的なキャリアの選択肢です。ただしネット販売のビジネスは、成功する為に一定の努力が必要となり、特に初心者の方なら成功するのが難しいという印象を持たれる方も多いのでは。

Printfulでは、販売者の皆さんのビジネス運営を最大限サポートし、販売者の皆さんに起こり得るトラブルを未然に防ぐことを第一目標としています。

今回は、実際に日々お客様からの質問とトラブルへの対応を行っている、Printfulのカスタマーサポートに所属するスタッフの協力を得て、Printfulのお客様が商品を販売する際に起こりがちな5つのトラブルをリスト形式でご紹介します。

ここからご紹介する5つのトラブルは、ビジネスに大きな影響を与える可能性がある項目です。

「ショップの評判を下げる」、「潜在顧客を逃す」、「時間と労力を無駄にする」、そんな誰もが避けたいリスクを回避する為に役立つ情報をご紹介します。

1. Printfulの商品がショップに同期されていない

Printfulの商品をショップに同期させることはショップ運営で欠かせないステップです。ショップの店頭で商品を表示するには、販売したい全ての商品を同期させることが必要となります。

注意点として、同期済みの商品と未同期の商品が混ざっている注文は、1点でも同期されていない商品が含まれると注文を処理することが出来ず、問題解決の為に時間を費やすことはもちろん、注文の製造に遅延が発生してしまう場合があります。

商品の同期で失敗しないコツ

この問題を避ける為には2つの解決策が存在します。

まず最初に、Printfulで製造される全てのショップに追加済みの商品が正しく同期されているかを確認しましょう。この作業はアカウント管理の「ショップ」ページでショップの項目にある「データ更新」をクリックすることで、商品を再同期させることが可能です。

次に、商品に何らかの変更を加える際に十分注意をしましょう。

Tシャツの色変更などの商品に関する内容変更はショップ店頭に反映がされません。一部のECサイトでは、(「モックアップ画像の再追加」とも呼ばれる)同期済みのモックアップ画像を更新する機能を備えていますが、未対応のサイトも存在します。ご利用のECサイトがこの機能に対応しておらず、デザインに何かしらの変更を加えたい場合は、商品自体を削除し、新たな商品をショップ店頭に追加することをお勧めします。

2. デザインデータがガイドラインに沿っていない

質の高い商品を作成するには、高品質な入稿デザインデータの作成が大きな成功の鍵を握ります。正しいプリント用のデザインデータを作成する方法を特集ブログ記事でもご紹介していますが、こちらでは最も必須要件となる2つのポイントをご紹介します。

デザインデータ作成で失敗しないコツ

  1. デザインの背景色と透明要素:インクジェットプリント(またはDTG)を利用する際にこの項目は大変重要になります。インクジェットプリンターは、デザインに含まれる色を完全に表現する仕様となっています。この為、デザインの一部として欠かせない場合を除き、背景色の使用は避けましょう。また、白(ホワイト)以外の衣類へのプリント時には色をより詳細に表現する為に、白のアンダーベースインクが使用されることも忘れがちなポイントです。半透明要素が含まれているデザインを、暗い色の衣類にプリントしようとすると、白のアンダーベースインクが透けて表現されてしまう為、デザインのアイディアとして欠かせない場合を除き、使用を避けることをおすすめします。
  2. 商品に使用される生地・素材:アパレル業界では、コットン(綿)、ポリエステル、混紡生地の3種類が最も一般的な素材として生地に使用されます。素材の構成が異なる為、耐久性、お手入れ方法、プリントの仕上がり、着心地などにそれぞれ異なる特色が存在します。例えば、インクジェットプリント(DTG)はコットンが多く使用されているほど、プリントの仕上がりが安定します。インクジェットプリントでは水性インクが使用されており、他の素材に比べてコットン生地へのインクの乗りが良い形になります。加えて、生地の厚みに関しても注意を払いましょう。厚手のコットン素材(例:トレーナーやパーカー)の場合、生地がインクを吸収し、色褪せたような表現となります。

デザインデータを作成する際は、Printfulの入稿ガイドラインを必ず確認し、基準に沿ったデザインを作成しましょう。Printfulの入稿ガイドラインは各商品ページの「入稿ガイドライン」タブから確認が可能です。上記にご紹介した内容は、インクジェットプリントに関する特集ガイドと、コットン(綿)、ポリエステル、混紡生地の違いガイドで詳細の確認が可能です。

3. 支払い方法が設定されていない

成功するビジネスの為には、技術的な面の設定も重要です。例えば、支払い方法を設定し、ショップのお客様が商品の代金を販売者に支払い、売上を取引として成立させることがあげれれます。

ここでは、支払いの請求がPrintfulユーザーに対してどのように行われ、なぜ支払い方法の設定が重要なのかを簡単にご紹介します。

Printfulへショップを接続すると、ショップで受け付けた注文は、Printfulへ自動的にインポートされます。お客様が読者の皆さんのショップから何かしらの商品を注文すると、その注文はPrintfulへ送信され、この過程で2種類の支払いが発生します。

  1. ショップの顧客が販売者のショップ店頭にて商品を注文し、ショップの支払いシステムを利用して支払いをする。
  2. Printfulが注文情報を受信し、「Printfulウォレット」と呼ばれる内部支払いシステムを使用し、製造と配送にかかる費用を販売者に請求する。

注文がスムーズに処理される為には、ご利用のECサイトでサポートされている支払い方法をショップ店頭で設定し、更にPrintfulのサイト上で2つ目の支払い方法がきちんと設定されている必要があります。

全てのPrintfulの注文はPrintfulウォレットを経由して行われる為、Printfulウォレットに必ず支払いが処理できる資金を確保しておく必要があります。

支払い設定で失敗しないコツ

  1. クレジットカードやPayPalアカウントなどの支払い方法を設定し、Printfulが各注文の製造と配送にかかる費用を自動的に請求できるように設定する。この場合、各注文の支払う金額は、自動的にPrintfulウォレットにチャージされます。Printfulの内部システムがウォレットにチャージされた金額を徴収し、注文は製造過程に移されます。「支払い方法」を設定するためには、Printfulのアカウント管理ページにおいて、「支払い」→「支払い方法」→「新規の支払い方法を追加」をクリックしてください。
  2. Printfulウォレットへ手動チャージする。この作業は、Printfulウォレットの設定ページから、「チャージ」をクリックし、クレジットカード、PayPalなどの支払い方法で金額をチャージする必要があります。この方法は支払い処理の円滑化と、取引エラーのリスクを軽減させるというメリットがあります。
  3. 支払い方法の追加と、Printfulウォレットへの手動チャージという、1つ目と2つ目のオプションの両方を組み合わせることも可能です。

4. 追加費用を考慮に入れていない

EC販売ビジネスを行うにあたり、どれくらいのコストがかかるのかを予め予測しておくことはとても重要です。この項目をスキップすると、潜在的な収入と支出のバランスの計算を誤り、ビジネスの収益確保に関してトラブルが発生する恐れがあります。

Printfulのカスタマーサポートのスタッフからの情報をまとめると、製造費用とECサイトの月額料金に加えて、以下の3つのコストが発生することに注意することをおすすめします。

送料、関税とその他の税金

送料を計算するのは、デザイン作成と比べてワクワクするポイントではありませんが、ショップオーナーなら避けて通れない道です。以下の2つのステップに注意をしましょう。

  1. Printfulの送料とその仕組みを確認する。Printfulは国際配送を行っており、商品カテゴリーごとに、各地域の平均的な送料を基に算出された送料をご案内しています。送料ページの各カテゴリーは似たようなサイズ、重量、梱包の商品を参考に振り分けが行われています。
  2. Printfulの送料を把握したら、商品にかかる送料を計算しショップに設定します。送料の設定方法はご利用のECサイトと提供する商品によって異なります。送料計算の仕組みに関する特集記事送料ページのよくある質問は送料に関する情報の収集に役立ちます。

「送料設定が複雑そう」とお悩みの方は、こちらの送料計算方法を詳しくご紹介しているYouTube動画もぜひご参考ください。

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注文の配送先と製造される国・地域によっては、商品を購入したお客様が関税の支払いをしなけれないけない場合が発生します。関税は商品を購入した人に課せられる税金になりますが、ショップ側でも、お客様に対して、考えられる追加費用の通達を行うことをおすすめします。

また、税金の話題としては、どれくらいの割合の収益を税金の支払いに充てなければならないかをある程度把握しておくことが大切です。税金の種類、税率は国・地域により変動します。Printfulで最も一般的な税金はアメリカの売上税、一部のEU地域へ配送される注文のVAT(付加価値税)、全てのオーストラリアへ配送される注文のGST(物品サービス税)などが挙げられます。

将来的な収入の予測をする為に、潜在的な支出を列挙する際には、こういった納税義務を念頭に入れておくことがとても重要です。税務関係の詳細は、税理士等の専門家への相談を強くお勧めします。

デジタル変換代金

刺繍デザインが施される、衣類と帽子には、刺繍機材が読み取れるファイル形式にデジタル変換された特別なデザインデータを使用する必要があります。刺繍デザインをPrintfulへ入稿する際、Printfulのデザイン担当のスタッフがデザインのデジタル変換を行い、その際に「デジタル変換代金」という一回限りの追加費用が発生します。この追加費用は、刺繍の種類、デザインの配置により異なります。

ほとんどのデザインに適用される、通常のデジタル変換代金は¥700/各ファイルです。キャップ・ハット向けの刺繍デザインをアパレル製品向けに使用したい(またはその逆)の場合は、¥350/各ファイルで再調整を行う必要が生じます。3D刺繍と部分3D刺繍の技術はアパレル製品では使用が不可な為、キャップ・ハット向けに変換された3D刺繍、または部分3D刺繍のデザインに関してはアパレル製品向けに使用する場合、始めからデジタル変換をやり直す必要が生じます。

思わぬ出費に驚くことの内容に刺繍デザインの作成時にはこれらの追加費用は必ず考慮に入れるようにしましょう。

宣伝・集客費用

口コミマーケティングはビジネスの宣伝で最も一般的な手法です。初めての売上をあげるには、低予算ながらとても効果的と言えます。

ただし、この宣伝方法だけは継続的な収入を得て、ビジネスの基盤を保つ為に十分とは言えません。そういったシーンで費用が発生する有料の宣伝・集客方法の利用検討と、考えられるコストを考慮することが必要になります。

費用が発生する集客方法には様々存在しますので、どの方法を選択するかは販売者の皆さん次第にはなりますが、以下が3種類の一般的な方法です。

  • 検索サイトへの広告(例:GoogleやYahoo!)
  • 興味や行動に基づいたSNSでのターゲティング広告
  • インフルエンサーとコラボレーションして商品を宣伝してもらう。

どの集客方法を選ぶ際にも、キャンペーンが効果的であったか、またはどれくらいの収益をあげたかを確認する方法を必ず把握しておきましょう。このROI(Return On Investment)とも呼ばれる「費用対効果」を集客・宣伝時に常に頭に入れておくと、将来的にどの方法に費用を投資するべきかの賢明な選択の手助けにもなります。

5. その他の重要な項目が考慮されていない

ショップを運営するにあたり、お客様へわかりやすい情報を提供することは顧客満足度の為に大変重要になります。

ただし、「言うは易く行うは難し」のことわざの通り、実際に必要な情報を効果的に伝達することは簡単なことではありませんが、何が大事かを知っておくと重点的にサイトの内容の見直しを行うことができます。

その他の忘れがちなポイント

カスタマーサポート担当者のこれまでの経験では、Printfulのお客様のショップでよく欠けている3種類の情報が以下の通りです。

  1. 製造にかかる日数や配送等、Printfulの運営に関する最新情報ページを確認していない。現在ほとんどの商品の製造日数が正常化してはいるものの、新型コロナウイルスの感染拡大による世界各国での異なる制限の影響で、配送遅延やその他の予期せぬ問題が定期的に発生します。運営に関する特設ページを定期的に確認し、情報の更新があった場合はショップのお客様へ早めに通達をするように心がけましょう。
  2. 著作権等の知的財産権を有するデザインを権利所有者の許可なし、またはライセンス料の支払いなしに販売している。知的財産権を有するデザインの使用、表示、再販にはライセンスが必要となります。そういったデザインの販売には、出典クレジットを著者に与えるだけでは不十分で、著者からの許可や署名されたライセンス同意書が必要となります。
  3. ショップの規約が設定されていない。ショップの規約はネット通販で欠かせない存在です。お客様がショップから商品を購入する際の安心材料にもなります。規約が用意されていれば、お客様側で何か注文に問題があった際や、サイズを間違えた際などにどのような対応ができるかを事前に把握することができます。

Printfulの返品規約を確認すると、お客様に対してどのような対応をすべきか、把握ができ、また、Printfulの規約を参考に自分のショップの運営方針に合わせた規約を執筆することもできます。一例として、Printfulではお客様都合の返金を承っていませんが、販売者側で独自にお客様に向け返金の対応をすることも可能です。ただしこの場合は、製造と配送にかかった費用を販売者が丸々負担することになることに注意をしましょう。

ショップ規約の設定方法は特集ブログ記事でもご紹介しています。無料で使用できる規約テンプレートもダウンロード可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。

まとめ

失敗やトラブルは気分の良いものではなく、可能な限り避けたいものです。ただし起業をし、ビジネスを行うにあたり、リスクを恐れずに新たな可能性に挑戦し、過去の失敗から学ぶことも成長プロセスの一部となります。

既にビジネスを長く行っているショップオーナーの方も、ネットショップ開業初心者の方も、このブログ記事を参考に、ショップ運営で失敗をしないコツを学んでいただけたら幸いです。

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Yohei Ishiguroさんが2021年1月6日に投稿

Yohei Ishiguro

ヨーロッパの小さな国、ラトビアからEコマースの魅力をお伝えするコンテンツを日々作成。Webサイトのローカライズ、YouTubeの動画コンテンツへの出演、ウェビナーの開催などを通じて、海外のEC販売のトレンドをいち早くご紹介しています。

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著者:Yohei Ishiguro

読了時間:9分 2021年1月6日

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