ネットショップでの買い物が当たり前になり、購入者は自国のショップだけでなく、海外のショップからも気軽に商品を購入できるようになりました。
海外のネットショップには自分の国にないユニークな商品があるので、少し高い送料を払ってでも買う人はたくさんいます。
新型コロナウイルスの影響で一時的に訪日観光客は減少しましたが、近年はインバウンド観光客の増加により、日本を訪れた観光客が自国に帰ってもネットショップで日本の製品を購入することが多くなっています。
どのような業界でも、実店舗を訪れるお客さんの数は減っていますが、ネットの場合、そのような心配もせずに運営することができます。
このような時代だからこそ、越境ECショップの開業を考えてみてはいかがでしょうか?
個人で越境ECショップを始めるには、まず基本的な方向性を決めていきましょう。
まず最も重要な点は、対象としている国や地域で、自分が考えている「商品の需要」があるかということです。
例えばニッチな例として、海外で生産できない日本の伝統工芸品があります。日本文化の伝統的な要素に興味がある人は、日本からの送料や関税を支払ってでも購入したいと思うでしょう。
近年は、日本への観光客も増えたこともあり、海外の人気ユーチューバーやインスタグラマーが、日本で買ったおすすめ商品を紹介するようなビデオコンテンツが増えています。
ドンキホーテ、その他のディスカウントストアには外国人観光客が注目するような日用必需品が豊富に揃っており、そのような商品を転売するという方法もあります。
海外のECサイトでどのような日本製品が購入可能なのかを調べるには、海外の大型ECモールサイトを見てリサーチをしてみましょう。
販売したい商品の需要をリサーチして、扱う商品やカテゴリーを決めましょう。
当然お客様に直接商品を販売するという方法があると思いますが、メーカー、小売店に販売するという路線もあります。売れている小売店であれば、定期的に仕入れをしてもらえ、長期的なパートナーシップも結ぶことができて、良い関係を築くことができるでしょう。
越境EC用のショップでも国内向けのネットショップでも、お客様が欲しいものを揃えるという考え方は同じです。
基本的に、商品を仕入れルートは4つあります。
仕入れの選択肢はたくさんありますが、越境の場合、サイズの大きいものは送料も高くなりますので、注意が必要です。そして、この記事の後半でも紹介していますが、海外に送れない商品もありますので、そのような点に注意しながら仕入れる商品を決めましょう。
オリジナル商品やハンドメイド商品の場合は、材料を揃えるだけで仕入れは不要です。
在庫リスクを抑えて越境ECを始めるなら、無在庫販売に特化したPrintfulのようなサービスを利用する方法もあります。
Printfulでは、あなた自身のオリジナルデザインでTシャツ、レギング、iPhoneケースなどのアパレル、雑貨などをカスタムメイドをすることができ、在庫管理や発送代行まで行ってくれます。
デザインできるアイテムについてはこちらをご覧ください。
越境ECサイトの商品ページ、ブログ記事などは、できる限りGoogleなどの検索エンジンにランクインすることを目標にして作成しましょう。
ショップの商品ページや、ブログの記事をできるだけたくさんの人に見てもらいたいことは言うまでもありません。
そのためには、多くのユーザーがGoogleで検索しているキーワードを効果的に使用してページを作成します。
すべてのページで必ずキーワードを使わないといけないわけではありませんが、検索されている量が多いキーワードがあれば、その検索用語、トピックを元にページ、記事を作成すると、Googleにページがランクインされやすくなります。
キーワードツールは、ユーザーがGoogleでどのような語を使って検索しているかをデータとして見せてくれるクラウドツールです。
これらのツールを使うと、検索数が多い語 (キーワード)をデータで見ることができます。もちろん検索している人が多ければ多いほど多くのビジターを期待できます。
無料のものから有料(月29~99ドル)のものまで様々あります。
ツール(サイト)名 | 無料オプション | 料金 |
Ubersuggest | あり | 月2999~9999円 |
KW Finder | 10日間無料 | 月29.90~79.90ドル |
Ahrefs | なし (7日間7ドルでトライアル可能) | 月99~999ドル |
SEMrush | 14日間無料 | 月83.28~333.28ドル |
一般消費者向けの商品の場合、無料でアカウント開設ができるSNSは貴重な集客ツールになります。
SNSマーケティングで重要なのは、プラットフォームを単に商品の宣伝の場として使うだけでなく、商品や業界に関する面白いコンテンツを共有することです。
誰もが経験していることだと思いますが、SNSアカウントを毎日管理していると、シェアしたいコンテンツのアイディアが尽きてしまうことがあります。
アイディアが尽きてから考えるのでは時遅し・・・
毎日の業務に忙しく、シェアするのをさぼってしまうことは誰でもあるでしょう。
このようなことを防ぐためには、事前にアイディアをストックしておくことが重要です。
コンテンツの種類
SEOはキーワード、被リンクなどの要素により検索エンジンのランキングが決まり、成果が出るまでに時間がかかりますが、メールマーケティングでは、あなたのサイトのメール購読者に直接、最新ニュースや新しいコンテンツを届けることができます。
その他、クーポンやセールのお知らせなど、お客さんが喜ぶ情報も定期的に配信できます。
越境ECを始めるにはAmazonなどのモール型サイトに出店する方法と独自ドメインでウェブサイトを構築する方法があります。
独自ドメインで越境ECサイトを始めるには、独自ドメインを習得する必要があります。ショッピングカートASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)を利用すれば、ウェブデザインなどに慣れていない人でも簡単にサイトを管理することができます。
以下のプラットフォームは多言語で対応しており操作もシンプルなので、個人で越境ECサイトを構築したい人にピッタリのASPです。
VISA、Mastercardなどのメジャーなクレジットカードは世界中で使われていますが、近年はオンライン決済サービス、モバイル決済サービスも広く利用されています。
その種類は国によって大きな違いがありますので、自分のショップがターゲットにしている国や地域で広く使われているオプションを用意しておくことが重要です。
アメリカでは、デビットカード、PayPalが人気です。中国では、Alipay、WeChatPay、ネット銀聯 (ぎんれん)が広く使われています。
海外のお客様に向けてサイトを作っているので、外国語でページ、コンテンツを作成することになります。
コンテンツ作成は、その国のネイティブの人や海外在住経験のある日本人を雇って、常にコミュニケーションを図りながら取り組みましょう。
海外のお客さんからの質問に答えるとなると、英語、中国語や、対象国の言語での対応が必要となります。
今の時代は、メール、チャット、SNS上での対応など、広範囲のカスタマーサービスが求められる時代です。このようなツールで問題なく対応できる人材を探しましょう。
海外に比べて日本では利用者が多くありませんが、LinkedInはビジネス向けのSNSで、世界中の人と繋がることができるプラットフォームです。
ディベロッパー、デザイナー、コピーライターなどあらゆるスキルを持った人と出会うことができますので、人材探しにおすすめのSNSサイトです。個人や会社としてアカウントを作っておくと便利です。
商品名は当然のことながら、商品の説明も詳しく記載しましょう。その商品に関するFAQ(よくある質問)も有益な情報になりますし、SEO効果も期待できます。
ネットショッピングでは、商品の画像やビデオが購入の決断に大きく影響する場合があります。
海外から商品を購入する場合、小さなサイズの商品であっても、返品する際に国内と比べて送料が高くなってしまいますので、ユーザーもそれだけ慎重に商品を購入をします。
多くのアングルから撮った画像があると、ユーザーの商品に対する疑問が解消されやすくなるでしょう。
海外への商品の発送は関税が発生する場合があります。お客様が購入手続きを完了する前に、送料以外にも費用がかかることを伝えるようにしておきましょう。
国際郵便を発送できる手段はいくつかありますが、郵便局が一番身近で料金的にもおすすめです。
越境ECで気を付けたいのが、国際郵便で発送できない商品があるという点です。
香水、マニキュア、日焼け止め(アルコール濃度24%以上)などは危険物に分類されているので、これらの種類の商品を扱うことを検討している人はチェックが必要です。
詳しくは日本郵便局のサイトをチェックしましょう。
今回は海外向けネットショップを始めたいと考えている方のために、個人でも始められる越境ECの基本について解説してみました。
言語、国際郵便、決済サービスなど、国内向けのネットショップとは違う面がたくさんありますので、そのような点を確実にクリアしてからショップをオープンすることをおすすめします。
Printfulのブログでは、越境EC徹底ガイドでその他のトピックについても徹底的に解説していますので、越境ECストアを開業予定の方は当サイトのブログをぜひ参考にして下さい。
著者:Ilze Folkmane 読了時間:11分
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Yohei Ishiguroさんが2020年9月2日に投稿
Yohei Ishiguro
ヨーロッパの小さな国、ラトビアからEコマースの魅力をお伝えするコンテンツを日々作成。Webサイトのローカライズ、YouTubeの動画コンテンツへの出演、ウェビナーの開催などを通じて、海外のEC販売のトレンドをいち早くご紹介しています。
ヨーロッパの小さな国、ラトビアからEコマースの魅力をお伝えするコンテンツを日々作成。Webサイトのローカライズ、YouTubeの動画コンテンツへの出演、ウェビナーの開催などを通じて、海外のEC販売のトレンドをいち早くご紹介しています。
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読了時間:7分 2020年9月2日
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