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マーケティング基礎知識

個人や中小企業でも使えるネットショップ仕入れ方法について解説

個人や中小企業でも使えるネットショップ仕入れ方法について解説
Yohei Ishiguro

著者:Yohei Ishiguro

読了時間:5分

ネットショップ販売における仕入れの重要性

ネットショップ運営において「仕入れ」は非常に重要な要素です。

ハンドメイド商品などを販売する場合は仕入れ不要ですが、一般的な仕入れを必要とするネットショップの場合、仕入れ方法・仕入れ価格がビジネスの成功を大きく左右します。

このページでは仕入れの重要性について見ていき、ネットショップ開業者のために、主な仕入れ方法4つをご紹介していきたいと思います。

需要のある商品を扱うことができるか?

扱う商品の需要が高ければ在庫の回転が早まり、売上も伸びやすいです。

ショップによっては、それぞれのシーズンに合った商品を用意できるか、も大きなポイントでしょう。シーズンと言っても、季節や天候の意味で考えたシーズンから、入学式、卒業式、入社、引っ越しなど、行事的な意味でのシーズンまで様々あります。

もちろん、一年中コンスタントな需要がある商品を扱えることができればいいに越したことはありませんが、季節や行事の需要にうまく対応できれば回転もよくなります。

魅力的な価格で販売できるか

消費者にとって、「価格」は商品を購入するかしないかを決める大きな要素の一つです。

最近はネット上での仕入れが便利ですが、便利な反面、多くの人が同じ仕入れ先を利用していることが多いので、同じ商品を同じ価格帯で売っていると、なかなか差別化することができません。

消費者側も、今の時代はスマホさえあれば商品を簡単に検索・比較できるため、少しでも安い値段で売っているショップを見つけることは簡単です。

値段を抑えて仕入れることができれば、お客さんも自分のショップを選ぶ確率は高くなるでしょう。

他のショップにはないユニークな商品を扱えるか

自分の店にしかない商品を扱うことができれば、ライバルと差をつけることができます。そのような商品を見つけるには、独自の仕入れ先を確保しておきたいところです。

在庫回転率を把握する

在庫をたくさん抱えると当然スペースが必要になります。必要以上に仕入れると、スペースを取りますし、売れ残ってしまう可能性もあります。

仕入れが少ないと、売り上げを伸ばすチャンスを逃してしまいますので、適切な在庫数を把握しておくことは重要です。

ここまでは仕入れの重要性やポイントについて解説してきましたが、次に、ネットショップ開業予定者が実践できる仕入れ方法を見ていきましょう。

仕入れ手段 その1 ~オンライン仕入れサイト~

ネット上での買い物が当たり前になってきた近年では、ショップ運営側も商品の仕入れをネット上で行うことができるようになりました。

個人経営でも多くのサイトで無料登録できますので、特別なスキルも必要ありません。

オンライン仕入れサイトを利用するメリット

  • ネット上で簡単に仕入れができる
  • 1点でも購入できる
  • 仕入れ先との面識がなくても購入できる

オンライン仕入れサイトを利用するデメリット

  • 同じ商品を仕入れる人が多いので価格競争になりやすい

代表的なオンライン仕入れサイト

それでは、実際にネットショップの仕入れに利用されているサイトを見てみましょう。

NETSEA(ネッシー)

ネット仕入れサイトNETSEA

オンライン仕入れサイトとしては最も人気のあるサイトで、登録は無料でできます。個人事業主としても登録できて、年会費は無料。アパレル、ファッション雑貨の他に、美容・健康、家具・インテリア、店舗・事務用品、家電・AV・PC、食品・飲料など、品揃えは豊富。

Alibaba(アリババ)

Alibabaは中国の有名な輸入サイトですが、実は2種類あります。

  • 1688.com 中国国内向けの仕入れサイト 中国語
  • alibaba.com 海外向けの仕入れサイト 英語

おすすめは1688.comの方ですが、日本への発送は直接行っていないため、中国国内の輸入代行業者に依頼をして発送してもらうことになります。

仕入れ手段 その2 ~卸問屋~

卸問屋は、メーカーから商品を一定量購入して、小売店に販売します。小売店(ネットショップ含む)は、卸問屋から定価の70~80%の割引で仕入れができるケースが多いです。

掛け率

仕入れのトピックについて検索していていると、必ず出てくる用語が「掛け率」です。

例えば、メーカーの希望価格がが10,000円の商品を、問屋が掛け率6で仕入れると、6000円になります。

小売店は、問屋から掛け率7で仕入れると、7,000円で購入することになります。このお店が消費者に8,000円で売った場合、1,000円の利益になります。

卸問屋を利用するメリット

  • 小ロットでも仕入れ可能
  • オンライン仕入れサイトが扱っていない商品も仕入れることができる
  • 値段交渉ができる
  • リピート購入する場合はプロセスがシンプルになる
  • 人間関係を築くことができ、商品の知識も増える
  • 複数メーカーの商品を一度に仕入れることができる

*ロット = 出荷ができる最小単位(数)

卸問屋を利用するデメリット

  • クレジットカードは使えない、現金のみ
  • 仕入れをするには契約が必要
  • 注文には最小ロット(最低限の出荷条件数)がある

アパレル・ファッションの代表的な卸問屋・問屋街

東京

  • 日本橋横山町
  • 浅草橋

大阪

  • 南久宝寺町

ネットショップ用仕入れ手段 その2 ~見本市・展示会~

見本市・展示会は卸問屋や小売店を運営する人たちを対象にしたイベントで、メーカーおすすめの新商品を確認することができます。

見本市は日本各地で開催されており、主要都市で年に数回開催されることが多いです。

見本市・展示会を利用するメリット

  • 一度に多数のメーカーの商品を見たり、商談することができる
  • メーカー、同業者と知り合う機会
  • 個人事業主、ネットショップ開業前でも参加できる

見本市・展示会を利用するデメリット

  • 会場までの移動に時間がかかることがある

展示会場では仕入れの手続きを行うのではなく、商品を実際に見たり、サンプルを入手したりできます。

また、定期的に参加していれば、メーカーや同業者と顔見知りにもなれるので、その点でもメリットが多いイベントと言えるでしょう。

日本の代表的な見本市

インターナショナル・ギフト・ショー

ギフト・ショーという名前ですが、アパレル、アクセサリー、雑貨なども展示されています。

FOR STOCKISTS

インテリア、ファッション、雑貨などが展示され、約130社が集まる展示会。

Rooms

約500ブランドが参加、25,000人が来場する若手デザイナーのイベント。アート展やトークショーなども開かれる楽しいイベントです。

ファッション雑貨EXPO

流行のファッション商品や海外商品もあり、ユニークなアイテムが揃っている商談専門展。

ネットショップ用仕入れ手段 その4 ~メーカー仕入れ~

 

ショップ運営初心者にとって、メーカーの人と直接交渉をするのは少し緊張するかもしれません。

しかし、メーカーから直接仕入れることができればネットショップの競争力アップにも繋がるので、運営にある程度自信がついてきたら、このルートでの仕入れもぜひトライしたいところです。

メーカーを利用するメリット

  • 仲介料が発生しない
  • 仕入れ値が安い(定価の50%で仕入れ可能なケースも)
  • 参入者が少ない
  • 長期的な関係を築ける

メーカーを利用するデメリット

  • 最低ロット数の条件がある
  • ある程度の資金が必要
  • 個人運営の場合、信頼度を得るのが難しい場合もある

メーカーから直接仕入れる方法

メーカーに連絡をすることになりますが、メールか電話、または、ホームページにお問い合わせフォームなどがある場合は、その方法で連絡を取ります。

メールは便利でいつでも送信できますが、仕入れを積極的に受け付けていないメーカーの場合、返信が返ってこない可能性もあります。

電話の場合、相手の都合に合わない時間に連絡している可能性もありますが、直接返事をもらえることもあります。

どの手段で連絡するにせよ、以下の情報をできるだけシンプルに伝えましょう。

  • 自分のショップの概要や、どれくらい売り上げを期待できるか
  • 予定、希望の仕入ロット

初めてのメーカー仕入れの場合、最も重要なのは、口頭やメールで「自分のショップでは安定して売り上げが期待できる」ということを伝えることでしょう。

また、ネットショップのデザインやコピーライティングを見ただけで判断されてしまう場合もあるかもしれませんので、現状のネットショップを一度確認し、可能な対策があれば連絡前に完了しておきましょう。

まとめ

このページではネットショップ開業にあたる「仕入れの重要性」と「主な仕入れ方法」について解説しました。

Printfulのブログでは、この他にもネットショップ開業・運営に関するトピックについて色々解説しています。

今後、ご自分のネットショップをオープンしたい方は、ぜひ参考にして下さい。

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Yohei Ishiguroさんが2020年7月7日に投稿

Yohei Ishiguro

ヨーロッパの小さな国、ラトビアからEコマースの魅力をお伝えするコンテンツを日々作成。Webサイトのローカライズ、YouTubeの動画コンテンツへの出演、ウェビナーの開催などを通じて、海外のEC販売のトレンドをいち早くご紹介しています。

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Yohei Ishiguro

著者:Yohei Ishiguro

読了時間:5分 2020年7月7日

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