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フルフィルメントサービスの基本について解説

フルフィルメントサービスの基本について解説
Yohei Ishiguro

著者:Yohei Ishiguro

読了時間:6分

ネットショップ開業、ECサイト運営に興味がある人は、「フルフィルメントサービス」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回は「フルフィルメントサービス」の概要やメリット・デメリットについて解説し、成功事例もご紹介していきます。

フルフィルメントサービスとは?

フルフィルメントサービスについて解説する前にfulfillment(フルフィルメント)という単語の意味を見てみましょう。

fulfillmentは、「満たす、果たす、業務などを実行する」を意味するfulfill(動詞)の名詞形です。

よって、フルフィルメントサービスとは、ECサイト、大型ECモールなどで商品の注文があった際に発生する一連の業務を遂行してくれるサービスということになります。

運送会社、発送代行業者などに以下のような業務を委託することができます。

  • 入荷
  • ピッキング
  • 検品
  • 在庫管理
  • 受注業務
  • 梱包・発送
  • 返品・クレーム対応
  • 決済処理

フルフィルメントの業務一覧

それでは、具体的にどのような業務を委託することができるのかを見ていきましょう。

入荷

倉庫に届いた商品の数量や破損を確かめたりする作業。

ピッキング

必要な商品を集めて、倉庫内のある場所に移動したり、梱包、検品など、次の担当者に流す作業。

検品

ピッキングされた後、商品の数量を確かめたり、破損、品質に問題がないかを確かめる作業です。

在庫管理

入荷した商品をいつでも出荷できるように管理しておくことです。あまり長期間保管しておくと商品が劣化したりする場合もありますので、品質を管理しながら在庫の回転をよくすることが重要です。

在庫管理の詳細についてはネットショップ在庫管理の記事をご覧ください。

受注業務

注文の対応、在庫確認、送り状の確認などの作業です。

梱包・発送

商品によっては破損を防ぐために段ボールの中に緩衝材を入れたり、ビニールで固定したりする必要があります。

発送中にダメージがあれば、お客様からのクレームにもつながります。ネットショッピングは対人なしで行われ、破損等があればショップとしてのイメージが悪くなってしまいますので、梱包・発送作業は重要な作業です。

返品・クレーム対応

梱包・発送作業を正しく行っていても、例えばファッション関連の商品ではサイズの違いにより返品が出てしまうことはやむを得ません。

返品作業に関しては、なるべくお客様が手間をかけずに返品ができるようなプロセスを用意しておくことが重要です。返品用に発送業者の発送票をあらかじめ梱包に入れておくなどの配慮があると好感度も増すでしょう。

Amazonでは返品の場合、ヤマト運輸の配達担当者が購入者の家を訪問し、集荷をするようなシステムが整っている場合もあります。これなら最小限のストレスで返品を完了できるので、お客様もまた同じショップで購入する可能性も高いでしょう。

決済・入金管理

近年ではクレジットカード以外にも多くのオンライン決済サービスが普及しています。個人での決済システム導入は難易度が高いように感じると思いますが、業者に任せることができれば不安も解消できます。

フルフィルメントサービスのメリット

次に、フルフィルメントサービスを利用するメリットを見ていきましょう。

マーケティング業務に集中できる

ネットショップのマーケティング

一連の業務を業者に委託できれば、その分マーケティング、コンテンツ作成、ウェブサイトのアップデートやSNSでのマーケティングに時間を割くことができます。この点がフルフィルメントサービスを使う大きなメリットと言ってよいでしょう。

専門知識がなくてもネットショップ運営ができる

決済の処理を理解するにはある程度の専門知識が必要です。返品の処理などにも時間がかかりますので、そのような作業をプロに任せられるのは有難いことです。

副業者には最適

ネットショップ運営が本業でなく在庫のスペースがない人、1日中業務に時間を当てられない人にとって、フルフィルメントサービスは強い味方です。

ウェブデザイン、コンテンツ作成などは1人で行い、物流関係は業者に任せることで、小規模なショップの運営も可能です。

フルフィルメントサービスのデメリット

デメリットについても見ていきましょう。

費用が発生する

本来であれば自社で行う作業を業者に委託するため、費用が発生します。

発送ミスなどの可能性もある

発送業者に管理してもらっても100%ミスがないわけではありません。発送、決済、その他、何かしらにミスがあった場合、業者がどのような対応をしているのかは分かりません。

お客様と直接コミュニケーションを取れない

業者にすべてを委託すると、お客様との接点がなくなってしまいます。業者の担当者も他の顧客を抱えていますので、細かいことまですべて報告してもらえることは期待できないかもしれません。

フルフィルメントの料金相場

一般的に、フルフィルメント業者の料金は項目毎に設定されています。商品の量によって料金が変わる場合もありますので、委託する業者を選定する際には、ウェブサイトで料金体系を確認しましょう。

以下はフルフィルメントサービスの平均的な料金です。

サービス 料金(平均)
基本料(システム利用料) 1~5万円
保管料 3000~7000円(指定範囲当たり)
検品料 10~100円
ピッキング料  10~30円/1点
梱包料 100~300円/1点
配送料 400~1000円

国内向けフルフィルメント・発送代行サービス

Amazon FBA

多数存在するフルフィルメント業者の中からどの会社を選べばよいのでしょうか?業者によって提供しているサービスが違いますので、自分のショップに必要なサービスを明確にしてから業者を選びましょう。

以下、フルフィルメントサービスを提供している代表的な業者です。

  • Fulfillment by Amazon (FBA)
  • 楽天スーパーロジスティックス
  • ヤマトロジスティクス
  • 佐川グローバルロジスティックス
  • Fulfillment by ZOZO

国内用のフルフィルメント・発送代行業者に関しての詳細は、国内向けフルフィルメント・発送代行業者8選をご覧ください。

海外発送代行業者

自分で仕入れた商品を海外に発送してくれるサービスです。商品の出荷数が少ないうちは個人で発送しても時間的な負担はあまりないかもしれませんが、1人で行える作業量には限界があります。

ネットショップの売上が伸びてきて、業者を利用することで時間を節約できるのであれば海外発送代行業者に委託するのが賢明でしょう。

以下、代表的な海外発送代行業者です。

  • オープンロジ
  • 転送コム
  • BAGGAGE FORWARD GLOBAL(バゲッジフォワードグローバル)
  • ロケーションズ

海外向けフルフィルメント・発送代行業者に関しての詳細は、海外向けフルフィルメント・発送代行おすすめ業者7選をご覧ください。

フルフィルメントの導入事例 ~スキンケアの化粧品会社~ 

マーシュ・フィールド株式会社は1825年に創設された化粧品会社で、あざ、白斑、傷跡など、肌の悩みを持つ人のために商品を開発しています。

同社は2014年にヤマトシステム開発のフルフィルメントサービスを導入しました。サービス導入以前には以下のような問題がありました。

  • 少人数で受注確認、梱包作業などを行っており、ミスが生じていた。
  • 接客対応、電話対応の合間に出荷処理を行い、重要な仕事に集中できていなかった。
  • 他社のショッピングカートを使用しており、セキュリティが万全でなかった。
  • カートとシステムの連携ができておらず効率が悪かった。

導入後の効果

フルフィルメント業務をすべて委託することでマーケティング業務に集中することができ、商品の認知度がアップし、導入以前と比べて売上が約4倍にまで増えました

ヤマトグループの「通販パック」

ヤマト通販パック

通販事業フルフィルメントサービス「通販パック」では、EC、コールセンター、物流代行、決済、配送をすべて委託することができます。

「通販パック」は以下のような問題を抱えている人に向いているサービスです。

  • ネットショップをすぐに始めたい
  • ネットショップ運営の経験がない
  • 出荷業務を行う人材がいない
  • 人件費、発送コストを削減したい
  • セキュリティが万全の業者に頼みたい

まとめ

今回の記事では「フルフィルメントサービス」について解説しました。在庫管理、梱包・発送などの倉庫作業を一括して依頼できる便利なサービスです。

Printfulでオンデマンド印刷だけでなく、梱包や発送のフルフィルメント作業もお任せ!

Prinftfulは初期費用0円・在庫リスクなしで、あなただけのオリジナル商品を制作することができるサービスです。

1枚からプリントしてオーダーできることが大きな魅力で、梱包、発送なども任せられます。

Printfulにフルフィルメント作業を任せて、効率的にネットショップを運営しませんか?

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Yohei Ishiguroさんが2020年10月20日に投稿

Yohei Ishiguro

ヨーロッパの小さな国、ラトビアからEコマースの魅力をお伝えするコンテンツを日々作成。Webサイトのローカライズ、YouTubeの動画コンテンツへの出演、ウェビナーの開催などを通じて、海外のEC販売のトレンドをいち早くご紹介しています。

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Yohei Ishiguro

著者:Yohei Ishiguro

読了時間:6分 2020年10月20日

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